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01/31/2005

優良企業も標的に

(産経夕刊 1/31 13面 , FSBi 2004.12.21)
 
商法改正により、平成18年から日本でも「株式交換による外国企業の日本企業買収」が可能になります。FSBi紙上でも何回か取り上げられている話題。きょうの産経夕刊は、そのインパクトの大きさを分かりやすい事例で紹介しています。

辻野訓司経済部次長の「夕刊キャスター」によれば・・・今回、明らかになった米P&Gによるヒゲソリ大手ジレットの買収額は、570億ドル、ペルーのGNPと同規模です。ただし、この買収には現金が一銭も動いていません。ジレット株にP&G株を割り当てる株式交換という手法で行われているからです。P&Gは買収資金を用意せずに自社株を追加発行するだけでジレットを取りこめます。

株式交換による買収劇には、英国のボーダフォンによるドイツのマンネスマン買収、米AOLによる米タイム・ワーナー買収など、1000億ドル(10兆円)を超える案件も登場しています。

日本でも、外国企業が日本国内に設立した100%子会社を経由して、株式交換で日本企業を買収可能になるまであと1年。三菱東京フィナンシャル・グループが悲壮な決意で規模拡大を目指しているのも、買収を恐れてのことだそうです。

株式交換の実態がよくわかる記事です。


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世の中を学ぼう

世の中を学ぼう 楽せず夢のため闘え  (FSBi  1/29 3面) 
 
居酒屋「和民」等を経営するワタミフードサービスの渡邉美樹(男性)社長の「君たちへ」。同氏から今の若者たちへの注文はかなりレベルが高そうですね。

若者が夢を持てなくなった理由として、まず「世の中の仕組みを知らなさすぎる。先日、有名私立大や国立大の3年生500人にFTAの重要性を話した。<これから生活も大きく変る、FTAを知らなければだめだ>。ところがFTAを知っていたのは500人のうちわずか12人。恐ろしいほど無知で勉強していない。社会を知らないから、自分がどこでどう活躍できるのかわからないのだ」

もうひとつは「人生のモデルがいない。ヒーローはイチローや中田などスポーツ界にはいる。世の中にはこんなすごい医者、経営者、研究者がいると教われば子供は自分のモデルを見出し、よし勉強してやろうとスイッチが入る。いまの大学生にはそれが欠けている」

「和民」は何回か利用したことがありますが、ちょっとユニークな経営者ですね。

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01/29/2005

失敗、失敗・・・

きょうは夕方から「組織論」のゼミに参加。始まる前に、先日借りて家で見終わった「生産管理演習」のビデオ2本を返却したのですが・・・手渡した後しばらくして、さきほどの女性がくすくす笑いながらやってきました。

「このビデオ、<DR.コトー>って書いてありますけど」。なんと、2本のうち1本が、借りたビデオでなく、テレビドラマの録画テープに入れ替わっていたのです。

彼女におっちょこちょいのレッテルを貼られてしまいました。来週は間違えずに返さなきゃ。

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01/27/2005

あっと驚く レディーファースト

FSBi 1月27日付1面「よのなか万華鏡」(石橋眞知子さん)にはびっくり!

レディーファースト、英語では複数 ladies first だそうですが・・・とは「女性を尊重して優先させること」ですね。ところが実はこのレディーファーストが生まれた中世ヨーロッパでは、ファーストの意味合いがまったく逆。尊重どころか、蔑視そのものだったというのですから。

道を歩けば刺客、食事時には毒薬などによる暗殺が横行していた中世、ナイト(騎士)は常に自己防衛を心がけ、行く先々に女性を連れて行きました。まず、連れの女性を暗い建物や物陰に行かせ、何事もなければ自分も入り、食事も先に勧めて毒見をさせました。女性は単なる男の防衛手段に過ぎなかったのです。

事実は小説より奇なり、とはこのこと?

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01/26/2005

改訂された環境ISO

ISO14001が改訂されたため、社内マニュアル類の変更作業を始めました。変更内容におもしろいものもいくつか…。

1)昨年11月15日付日経夕刊が、ISO14001改訂に関する間違い記事を掲載しました。11月22日、財団法人日本適合性認定協会が、「不正確情報にご注意を」とのコメントを発表。記事を読むと、規格の根本部分で間違っています。「改訂後は事業所ごとの認定ではなく、全事業所で規格への適合が求められる」「企業活動の一部が一定の環境基準をクリアすれば認証を取得できる仕組み」、これらはすべて嘘。新聞記事の鵜呑みはやめましょう。

2)環境側面の抽出対象が厳格化され、「紙・ごみ・電気」ではISO14001が取れなくなりました。

3)「遵守」が「順守」に変わりました。「遵守」が日本語として読みにくく分かりにくいためだそうで。おかげで修正個所が増えます。

4)「全従業員」から「組織で働く、または組織のために働く全ての人」に。同じ敷地で働くパートタイマーやアルバイト、派遣社員などにも適用対象が広がります。もっとも当社では弁当屋さんから派遣されているおばさんも対象にしていますので影響なし。

5)「活動、製品またはサービスの環境側面」は「活動、製品およびサービスの環境側面」に。活動、製品かサービスのどちらかと解釈される余地がありましたが、両方とも適用されることが明文化されました。

6)「法的要求事項とその他の要求事項」が分離され、異例の4桁章番号が登場。法規制のコンプライアンスとボランタリー的な規制は同一視できない、との某国主張に配慮したものです。

7)いままで「環境マネジメントシステム監査」だった社内監査が、「内部監査」に昇格。IS019011に基づき、審査員に「客観性および公平性」が求められます。ISO9001:2000からスタートした当社は対応済ですが…。

8)「訓練、自覚および能力」は「力量、教育訓練および自覚」に。Competenceの訳語が「能力」から「力量」に変わっています。

9)「力量・教育訓練・自覚の対象者」(教育訓練の体系)が3種類から2種類に変更され、力量を上げるか、自覚のために教育訓練のニーズがある人々に教育訓練を行なうことになります。

その他、全般にISO9001:2000に合わせた表現、内容になっています。不明確だった内容がクリアになった部分も多いですね。


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01/22/2005

横長インデックス 裏話

昨年5月17日付web「FSBiと遊ぼう」に「FSBi1面題字下の横長インデックス(日によって縦)は産経夕刊での成功を受けたもの?」と書きました。1月18日から産経夕刊1面「編集余話」がその裏話「インデックス」を連載しています。

そもそものスタートは、社内勉強会で講師の雑誌編集者が発言したひとこと、「新聞をパッと見て、どんな記事が出ているかすぐに分からない」。

<今の形のインデックス導入で参考にしたのは米国の新聞。要約入りの索引欄には、何枚ものカラー写真が添えられた斬新な作り。日本の新聞作りの常識とはだいぶ違っていました。「タブーなし」を合言葉に、レイアウトの担当者はテスト版を何種類も作成。大きさや字数はもちろん、欄の位置もさまざまに試し、やっと現在の形でゴーサインが出ました。「産経新聞」の題字のすぐ下は、従来は最も大事なその日の記事を置くべき聖域と考えられていた場所でした>

何事も慣習を破るのは大変です。平成15年10月、夕刊紙面で最初にこのレイアウトを見たとき、あっと驚いたのを思い出します。今ではその日の重要ニュースを探す、なくてはならない欄。そしてFSBiでも・・・

じつは産経新聞の記事で大好きなのは、こういう紙面作りの苦労話や裏話。読者と記者を結びつける強いきずなを感じます。

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01/20/2005

インチキ商法

昨日、私のところに「産○技術経営コンサルタント」の資格取得について勧誘電話がかかってきました。H14年6月25日付閣議決定された新たな資格で、いまなら特別講習で有利に取得できる・・・という内容。
「これは怪しい」とインターネット検索すると、その日の閣議決定にそんなものは見当たらないし、団体名も資格名も出てきません。「産○技術経営コンサルタントの案内が届きましたが、どんなものでしょうか? ご存知の方は教えて」という掲示板の発言はありましたが・・・。存在しない資格を売る、いわゆる「サムライ商法」のひとつなのでしょう。
インターネットですぐ見破れる時代なのに、いまでもこんな詐欺まがい商売が横行しているんですねえ。

先日、携帯にかかってきた見知らぬ電話番号を検索すると「ワン切り」の常習番号であることが判明しました。なにごとも用心と確認が必要ですね。

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01/17/2005

遅まきながら韓流突入

FSBi紙面では、どちらかといえば固い記事が多い北京の福島香織記者。今朝の産経に彼女らしさあふれる軽妙な文章が載っています。

「韓国・野党ハンナラ党の国会議員が北京で見せた言論弾圧への抵抗振りは見ものだった。(中略)会見場を停電させ暗闇にまぎれ記者を強制排除する中国当局のやり方はいつもながらえげつないが、中国は独裁国家だし、と妙に納得してる私たち記者は抵抗しているように見せつつ、引き際も頭に入れている。しかし、議員たちは<言論の自由という基本的人権も守れない国が五輪を開くだと?>と怒りを爆発、<会見を中止した責任者を処罰せよ>と譲らなかった」

記事の締めくくりが辛らつ&ユニークです。
「中国側要人と会見してろくな議論もできず、<えらい人と会った>と満足し、宴会や土産の接待にうつつを抜かした揚げ句、<中国もよくやっている>なんて口走るどこかの国の議員さんよりは立派かも。ヨン様にはぜんぜん魅力を感じなかったが、この韓国議員にはちょっとしびれた。遅まきながら私も韓流突入」

うーん、いつもながら読んで楽しくなる?文章です。先日、東京の知人が福島記者の記事に感心していました。私だけじゃなかったんですねえ。固い記事から柔らかい記事まで、何でもOKという人も珍しい。産経紙面で署名記事を見つけて目を通したくなる記者さんが10人以上、その中のおひとりです。

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01/14/2005

食べられた恐竜

(FSBi  1月14日付より)
中国で発見された哺乳類の化石、胃の中に子供の恐竜の骨が・・・写真ではよくわかりませんが、恐竜を食べる哺乳類の存在を初めて証明する貴重な化石だそうです。恐竜にも天敵がいたんですねえ。

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えっ、植物も突然死!

(FSBi  1月13日付より)
アメリカでオーク(かし)の突然死症候群が拡大しています。1995年に確認されて以来22州で発生、アジアから渡来したようです。石楠花、椿、ツツジ等にも感染するとか。いまのところ防除方法はなく、検疫が義務付けられている程度。それにしても・・・植物も環境やストレスに悩んでいるんでしょうかねえ。それとも悪いウイルスでもいるのかしらん。

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01/13/2005

国家プロジェクトは失敗ばかり

1/12 付 FSBi から

山形大学工学部の城戸淳二教授が書いています。「国家プロジェクトのほとんどは失敗に終わり、実質経済効果はゼロである」。予算はまんべんなく、責任者不在で、管理団体が口出し。「ビジョンなき役人の責任は大きい」と手厳しい指摘です。

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01/11/2005

若くても大モノ

テレビの新番組スタートの時期にあたり、いろいろなタレントさんが特別番組に出ています。今朝、竹内結子さんのインタビューをみました。24歳とは思えない受け答えです。さすが大モノ・・・

例えば「あなたは自分の遺伝子を残したいと思いますか?」という質問に、「私の遺伝子はさておき、どなたか優れた遺伝子をお持ちの方がいれば、入れ物になってもという気はありますね」というレベルの高い?答えをさらりと口にするのですから、びっくりです。こんな回答、ちょっと思いつきませんよ、ふつう。

今回の新番組は、遺伝子に関するストーリーだそうですが、かなり専門的な知識を本から勉強したようです。

彼女、不思議に悪女役は回ってきません。きょうの番組の中で、本人も言っていました。「死んだり、黄泉の国から帰ってくる役が多いですね」

もうひとつ、長澤まさみちゃんはやはり17歳だった・・・生番組の途中、21時40分ごろ、司会者が「労働基準法のきまりにより、18歳未満の人は22時以降仕事ができませんので、長澤まさみさんはここで退場です」。で、彼女スタジオから消えてしまいました。

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01/09/2005

山伏がいっぱい

05_01_07_10_421月7日、日本三大不動のひとつ富田林市の「瀧谷不動尊」にお参りに行きました。新年の恒例行事「安全祈願」です。


本堂入り口でカレーみたいな匂いのする清めの粉を手にいただきます。引き続き30分間のお護摩(安全祈祷)は、山伏6~7人による法螺貝の音、霊気(+冷気)漂う静寂さの張り詰める本堂でリーンと響き渡る鈴の音、堂内にメラメラ燃え盛るお護摩の炎、堂内を揺るがす太鼓の音等、いつもながらの祈祷風景でした。正月7日間だけのご開帳最終日にあたり、本尊のお不動さんも拝見することができました。

山伏を多数みかけました。ふだん何をしている方なのでしょうか?
写真は本堂での祈祷終了後、交通安全祈祷所で山伏が清めの粉を左手に塗るため近づいてくるところ。

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01/08/2005

有名駅弁大会と「みゆきさんのホテルで駅弁」 

FSBi   1/8   1面 

FSBi 1面の有名駅弁大会の記事。デパートの行事として集客力抜群だそうです。一方、今朝の日経別冊に「駅弁恨んだ時代もあった/乗り物酔い体質。車内では自分ひとり食べられず/声失った10年前の事件転機」の記事。中島みゆきさんの「食の履歴書」です。知らなかったみゆきさんの一面が取上げられています。

<コンサート前はうどん。「狼になりたい」に出てくる吉野家の牛丼は好き。苦手はホヤ。ナマコは平気、イナゴの佃煮も大丈夫。やけ酒飲むことはないけどやけチョコに走る。大きな板3枚くらい。赤福も1箱ぺろり、ういろうも1本食い。甘いものを食べると和むというか、コンサートでまずっても、ま、いいか、次頑張ろうって。おおらかな気持ちになるんですねえ>

「コンサート後、ホテルの部屋にこもって駅弁食べるのが楽しみ」だそうです。FSBi1面記事と合わせて読むと、「きょうは楽しい駅弁の記事いっぱい」の気分。

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01/07/2005

飲む玉ねぎ

Dsc03268-s芋焼酎「伊佐美」のゼリー、皇帝菓子「龍のひげ」に続く、珍しい食品の第三弾です。

ジム(兼温泉)の売店にあった「飲む玉葱」(玉葱ドリンク)。「玉葱パワーで健康維持」「玉葱をおいしいジュースにしました」と書いてあります。原産地は韓国。

飲んでみましたが玉葱という感じではないような・・・どんな効用があるのでしょうか。

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01/04/2005

恒例の小金井会議

DSC03267-s年2回恒例となった小金井会議。今回は1月3日、JR中央線東小金井駅南の中華料理店「龍」にて開催していただきました。思い起こせば、1年前の同会議は、昨年の My Life Style を一変させました。

EさんのBLOGに入れ込む姿、Kさんの居酒屋レポート・・・「知的生産の技術」を着実に実践されているお二人に大いに刺激され、「これではいかん!」と帰りの夜行バスでお目々ぱっちり、何をすべきか一生懸命考えました。

その結果、「通信教育受講スタート」(1月)-「新ビジネス紙FSBi購読」スタート(3月)-(Eさんとの)web「FSBi と遊ぼう」の立上げ(3月)-勉強会参加による新たな知人との交流スタート(8月)-学校?入学(10月)--「FSBiを徹底的に活かす自己学習への取り組み」(11月)-「有斐閣アルマ<組織論>の読破と図解」(12月)-「<2004年経済財政白書>読破」(ただし正月2日間で斜め読みしただけ。理解の方は・・・?)等につながりました。

さて、今回はEさん、Kさんに加えて、横浜から懐かしいTさんご夫婦、さらに初めてお会いする広告&マーケの達人みたいな埼玉のYさんも・・・。私を含めて合計6人になりました。

例によって、Eさんが分厚い統計の新たな本を出して、難しい話をしていました。11月に新日鐵八幡へ行ったとき飲んだ鹿児島の銘酒・芋焼酎「伊佐美」のゼリーをTさんご夫婦からいただきました。もったいないのでまだ食べていません。こんど八幡の知人に「ゼリーバージョンがあるの知ってる?」と威張って聞いてみるつもり。冒頭の写真が「伊佐美」ゼリーバージョンです。

私からは「龍のひげ」の紹介。大阪・住吉区の住吉大社に初詣でに行き、境内の露店で韓国の人が実演販売していたもの。小金井会議開催場所が「龍」と知っていれば、現物を買って持っていくべきでしたね。家族で食べる分だけしか買わなかったものですから、写真で勘弁していただきました。店の台湾女性(10日に1回は出かけているEさんなら、名前をご存知でしょう)もよく知っていました。その昔、清の皇帝が作らせた皇帝菓子だそうです。台湾にも韓国にもあるようですね。飴を糸状に細長くし蚕の繭みたいにした中に、ピーナッツやゴマ等を砕いたものが入っています。出来上がるまで何回も眺めていましたが、実に見事。

Tさんがお見えになるんでしたら、みゆきさんの話題を準備しておくべきでしたね。何もなかったものですから、「知子さんが<黒>で、松島さんが<白>、二人そろって<オセロ>だ」なんて話になり、私にとって新たな知識が増えました。(注:Tさんの姓は○○みゆきさんと同じ。私も Tさんも みゆきさんの大ファン。中島知子さんは色が黒く、松嶋尚美さんは色が白く、ふたりあわせてオセロというコンビを結成)

今回も、知的刺激いっぱいの小金井会議でした。このお店でなければ食べられない独特のおいしい料理の数々は、Kさんのレポートをごらんいただくとして、私の報告は住吉大社で見かけた「龍のひげ」完成品とできあがるまでの実演写真で締めたいと思います。

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01/01/2005

2005年元日の新聞から 4

1.もっと楽しく政治をしよう(社説)  毎日 1/1 P2

納得できる内容です。もっとも毎年、問題点を羅列しているだけのような感もありますが… 「国民のために法律があることを忘れ、政府も公務員もその法律を国民の雑多で変化に富んだ要求をはねのけ一律主義を押し付けるために使っている。法律を社会の活性化のためにでなく、自分の身を守り、後で責められない言い訳の道具とみなしている」、「政治は国民のあい矛盾する、それぞれ当然の主張と要求をかなえていくからこそ、その手法と存在が尊敬される。今、政治家は最大の任務を放棄している」「成長一本やりの景気最優先から脱却しよう。すべて欲しいでなくどちらかを選択する時期に来た、率直に現実を見なおせばやるべきことは明白だ」。いちいちごもっともではあります。

2.「脱戦後」国家戦略を構築せよ 対応を誤れば日本は衰退する(社説)   読売 1/1 P1

産経とほぼ同様の主張です。「守旧思考は文字通り、戦後の数年間に、GHQの大掛りで巧妙な検閲・言論統制、マスコミ操作によって培養された戦後民主守護の残滓である」「愛国心が是か非かなどということが議論の対象になる国など、世界中、どこにあろうか。こんな奇現象が生じるのは<愛国心>と聞けば、反射的に<狭隘な>という形容詞をかぶせたがり、<戦前回帰><軍国主義復活>などと騒ぎ立てる守旧思考が、いまだに一定の勢力を有しているためだ」「伝統の尊重の否定=愛国心の否定は、公共心の希薄化につながり、今日の教育の乱れを招いている。個の尊重が放任へと傾き、規律心の低下、学力低下にもなっている」「戦後の思考様式を払拭し、内外にわたり国家、国民の活力を維持するための戦略的対応を急がなくてはならない」。日本の現状を憂える強烈な思いが伝わってきます。

3.「知の世紀」生き抜く道を  読売 1/1 P5

「国家戦略を考える 1」はテレビでもおなじみの橋本五郎編集委員とノーベル賞受賞者・野依良治さんの対談。「(悪しき画一主義は独創性を阻む)。多様性がキーワード。さまざまな異質なものが共同、協調していい社会をつくる。均質でなくグッド・ミックスが大事」「(日本文化を誇ることは良くないという間違った考えが支配している)。固有の文化こそ我々日本人が誇りにすべきだ」…など示唆に富む発言が光っています。( )は橋本さんの発言

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2005年元日の新聞から 3

1.アジアに夢を追い求め 2005年の始まり(社説)  朝日 1/1 P1

毎年、自分の美文に酔いしれたような書き方が気になる朝日の年頭社説。今年は筆者が交代したのか、少しトーンに変化が見られます。もっとも内容は、「天然ガスなどの海底資源を中国と共同開発・管理する仕組みをつくり、明日の平和につなげるのだ。中国の深刻な環境汚染も、一緒に対処したらいい」といたってノー天気。日本の海底資源を脅かし、潜水艦による領海侵犯も平気という相手に、いったいどう対処すべきなのでしょうか。そこを聞きたい。日中関係がパワーバランスの上に成り立っているという現実認識がまったく感じ取れません。
昨年12月28日まで35年間も人気コラム「産経抄」を書き続けた石井英夫さんが12月31日の「産経抄 2004年の軌跡」にこう書いています。「極言すれば、中国外交、イラク派遣、君が代・日の丸などすべての岐路で、朝日新聞と反対の道を行けば、日本は安心なのである」。北朝鮮・人権についても同様であることは歴史が証明しています。

2.携帯の声は再合成されたものだ   朝日 1/1 P13

今年の朝日賞受賞者に音声工学者・板倉文忠さんがいます。「なにげなく使っている携帯電話。実は聞こえる声は話手の声に似て再合成されたものだ」。当たり前のこととはいえ、あらためてこう書かれるとちょっとびっくりします。「その技術に欠かせない音声符号化方式LSP(線スペクトル対方式)」を発明したのが、当時電電公社の研究所にいた板倉さんだったそうです。

3.今年、日本の景気は目を覆いたくなるような恐怖の年の始まりだ  朝日 1/1 第2部 P25

なんという不吉なことを…「ズバリ! 細木数子さんに聞くわよ」から。

4.ひらめきの一瞬  朝日 1/1 DO科学 P1-7

科学離れが進む昨今、子供たちに科学のおもしろさを伝える好企画です。「ひらめきの一瞬」「アインシュタイン」「21世紀中、実現するかな」「恐竜最前線」「論理の楽しさを語ろう」、いずれも工夫された内容です。

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2005年正月の新聞から 2

1.保守に求められる創造的挑戦(主張=社説)  産経 1/1 P1

毎年、明確な主張がわかりやすい産経の「年頭の主張」、ことしの見出しは「歴史の大きな流れに思う」です。終戦から2世代60年を迎えた平成16年、日本にとって「悪しき戦後」を超克する挑戦的な年にすべきと説きます。
戦後日本の進歩主義的思想、無防備平和論、戦前の全面的否定などの潮流は、東西冷戦構造の崩壊と湾岸戦争の勃発、昭和の終焉により、完全にストップ。マルクス主義ないしはミノベ型進歩主義の敗北です。「良い戦後」と「悪い戦後」に単純二分化されていた昭和の捉え方が、「悪しき戦後」・「良き戦前」も存在したという複眼史観に変わりました。伝統、慣習の重視、秩序、国の守り、主権尊重など保守主義の価値観に根ざした法律が、戦後進歩派の反対にも関わらず、次々成立しています。
ここで問題になるのは、「戦後左派ではなく、むしろ保守政権に内在する腐敗や汚職である」。

2.待ったなし 人口減少時代   産経 1/1 P1

今年の年間企画のプロローグ。昨年の出生数は過去最低、死亡数は昭和22年以降2番目に多かったため、人口の自然増はわずか8万3000人。わが国の人口は、来年をピークに、以後毎年減少し、2050年までに15歳以上65歳未満の生産年齢人口が4割減ります。以前、3月24日付FSBiに「現在の出生率が続けば、2500年に日本の人口がわずか15万人になってしまうという予測」が載っていましたがいよいよ… このままでは日本消滅です。この対策について、日経1月1日にすごいアイディアが載っていますので、引き続き日経を見てみましょう。

3.さあ、国も会社も男も女も  日経 1/1 P1,7

日経も「少子に挑む ニッポン大転換」の第1回が1面トップを飾っています。面白いのは7面、「塩野七生さんが見るニッポン」。古代ローマが少子化に悩んで採用したユニークなアイディアと塩野さんの提案が載っています。
「少子化問題を放置した国が再興した例は過去にない」「ローマの初代皇帝アウグストゥスは未婚の女性に独身税を課したり、能力が同じなら、子供が多い男性を優先的に公職に採用したりして結婚と出産を奨励した」「シングルや子供のいない夫婦には厳しい処置をとった。夫が先立った場合、子供がいなければ妻への財産相続を10分の9没収する」
そして日本への提言は…「(日本は)子供を持つ家庭に徹底的な経済支援をすべきだ。子供が4人いれば、手当てだけで食べていけるぐらいの援助をする。キャリア面でも子供持ちの人が得をする制度をつくる。私企業が率先して<子供が2人以上いる社員は終身雇用を保証する>」

4.歴史に学び明智ある国際国家をめざそう  日経  1/1 P2

日経の社説は「戦後60年を超えて 1」。「日本はどんな道を歩むべきか。日本のよりどころは経済の競争力。改革の手を緩める暇はない」「試されるのは国際協調力だ。日米同盟は外交の基本。日中双方に中国版<冬のソナタ>ブームを生み出すくらいの懐の深さがあっていい」「多様な価値を認め合い、チェック機能が働く柔軟な社会。そんな明智ある国際国家こそ歴史が教える日本の道である」
第1回だけ読んでも具体的な提案が何もでてきませんね。第2回以降を期待してくれ、といったところでしょうか。

5.長澤まさみちゃんの「大人がうらやましい」  日経  1/1 第5部 P1

NHK朝ドラ「さくら」(2002年)で蝋燭屋の娘を演じた長澤まさみちゃん。昼時間いっしょにTVを見ていた同僚(定年退職していま金沢在住)が、「この娘はぜったい将来大物になる!」と断言していたタレントさんです。彼は昔の映画にめちゃくちゃ強く、俳優さんや名作映画の名シーンは何でも知っていました。「たそがれ清兵衛」も人気が出る前にいち早く「これは一大傑作である。しかるべき賞を取るだろう」と公言してそのとおりになりました。その彼が太鼓判を押していたまさみちゃんのその後の活躍振りはすごい。
昨年は社会現象にもなった「世界の中心で、愛を叫ぶ」のヒロインで注目されました。私の見た彼女の映画も「黄泉がえり」「阿修羅のごとく」「ロボコン」「深呼吸の必要」「世界の中心で~」「ゴジラ ファイナルウォー」など増えました。作品毎に成長しています。
「回を重ねるごとに演じる面白さや深み、難しさを感じる。もっとやれば難しさは解決すると思っていたのに、どんどん増えていく。でも終わりがないのが楽しい」。恐るべし! 17歳の高校生。

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2005年正月の新聞から 1

正月恒例の新聞チェック。今年はまずFSBiから眺めてみましょう。

1.今年の商機ここにあり FSBi(フジサンケイ・ビジネスアイ)1/1 P11

2005年の年頭にあたり、新たなビジネスチャンスにつながる消費者心理を調査しています。こういう記事は、マーケティングでも暮らしを考える上でも役立ちますね。
<夫婦仲良しがキーワード> シニア離婚に肯定的な女性、過半数が幸せになれると思っています。男性は74%が否定的。50-75歳の調査によれば、50年代で良好だった夫婦仲が60代で急激に悪化、60代以降は若干改善されます。幸せなシニアライフは「夫婦仲良し。友達づきあい良好」がキーワード。リタイア前から準備しておく必要がありそうです。

<オジさん、がんばれ!> 全年代を通じてオバサンの方が元気。男性はエネルギーをすり減らしています。「オジさんがんばれ!」グッズやコンテンツが待望されている?

<読解力向上を> 15歳の読解力はOECD加盟国平均並みの14位。生徒間格差が大きくなりました。ゆとり教育の弊害ですが、学習意欲の低下も否定できません。学校の授業時間が減っただけでなく、学校以外の学習時間/週も、日本6.5時間に対し、ロシア18.4、韓国12.7。これでは勝てません。

<ペットの室内飼育が主流に> 自分の意のままになり感情移入もできるペット。ペットが「子供以上にカワイイ」と感じる人はなんと40%! ちょっと考えさせられる結果です。

2.インターネットが経済構造を変える(三木谷 浩史) FSBi 1/1 P9

「従来、1万人程度の顧客では市場が成り立たなかった。インターネットは違う。1万人が1000円使うだけで1000万円、ネットビジネスには十分。1000人でもやり方によって、立派な市場になる」。非常に分かりやすい指摘です。

3.肩肘張らず女性でいられる時代  FSBi  1/1 P28

女性の気分がこれほど反映されるものは他にない、それがブラ*ジャー。夕刊フジ・内藤敦子記者が、女性の眼で最近人気の「寄せても上げてもくれず、見せる下着とはいえない」トライアングル・ブラを素材に、おもしろい分析を行っています。「女性を否定する」のでなく、「女で良かった」という自信、ようやく肩肘張らずに女性でいられる時代になったそうです。まわりを見渡しても、起業したり転職を決意する勇気ある女性は少なくありません。

4.ちょっといい元日の発言集(FSBi元日別冊から) 1/1 第2部 P2,3

<「ひねくれオジサンの突撃ダイエット」 越智田吉生さん> 注連縄(しめなわ)の「固く絞って余分なものを出し切った」ような凛としたフォルムは、「貪りへの戒め」を象徴している。減量10キロを成し遂げて得た最大の発見は、「中高年は驚くほど少ない食べ物で体を維持でき、体だけでなく、意識も激変してクリーンでシャープになる」。実践者の言葉だけに、迫力があります。

<「女の本音・男の本音」石橋眞知子さん> 「お正月には人の心を和ませ、前向きにさせる要素が散りばめてあります」という記述が、あらためて日本の良き伝統を思い起こさせてくれます。「お節料理、年賀状、初詣。神社には幾重にも人を前に向かせる仕掛けがなされ、思い悩む凡人たちを惹きつけてきました。…(神社で)心のうちを吐き出すだけ吐き出して、後は人間の領域を超え、神任せ。気分爽快に神社を後にするのであります。ホント、お正月はすばらしい。疲れ気味の現代日本人の心を優しく包み、再生させる、心のリハビリ・イベントです」。我が家も住吉大社への初詣は欠かしません。

<銀座ホステ*ス 淺川夏樹の 増やせ!かわいいお金> 「世の中は常に変化しています。まずは自分が知っていることを提供しないと、新しい情報は入ってきません。固定観念があると、新しい知識や情報を取り入れることができないだけでなく、人との出会いもシャットアウトしてしまい、怖いことです」。これはホント、そうですね。つくづくそう思います。 

(文中*は無視してください)

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