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10/30/2005

イソジンは風邪予防に効かない?

きのうの新聞記事には驚きました。

京大が「風邪予防とうがい」の関係を初めて明らかにしたというニュースです。いままでうがいの効果についてははっきり確認されていなかったという内容にまずびっくり。

ついで、水によるうがい・ヨード液によるうがい・うがいなしで比較すると、効果があったのは「水」。「ヨード」には明らかな効果が見られなかったというのですから二度びっくり。

ヨード液うがい薬のトップメーカー・明治製菓のコメント「イソジンはのどを殺菌・消毒・洗浄する治療薬であり、風邪予防の効能はもともとPRしていない」に三度びっくり。ええ?そうだったん?

信じてきたことがいとも簡単にひっくり返される医学常識っていったい?

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難関国家資格試験への辛口批評

「企業診断」11月号に、某国家試験1次試験について、高崎経済大・茂木一之教授が辛口の批評を書いています。天下の国家試験相手に、こんな激烈な批判を堂々と展開するにはかなり勇気が要ります。もっともいちいち納得できる内容ではあります・・・。最近、社会保険労務士、中小企業診断士等の国家試験で出題ミスが相次ぎ問題になっているだけに、こういうオープンな議論が盛んになってくるかもしれませんね。

・今年度も特定の著作に目を通しておくことで正答が容易になる出題が少なからず見られた。試験出題者の著作から出題が繰り返され、それが定説、事実、最新の学説などに依拠した客観性の高いものでないとすると、試験制度そのものの信頼性を損なう。

・正答の根拠を明確にしてもらいたい。提示された正答がどうしてそうなるのか知りたい。出題文そのものに疑問がある場合や、学説的に否定されている内容が出題されている場合も、出題の意義を問いたい。

・絶対的正答のない出題が少なくないから、出題の文の論旨を正確に読み取る読解力が不可欠。最適、最不適な選択肢を相対的に評価する能力、出題文の微妙なニュアンスを抽出する能力が求められる。とはいえ、最適、最不適、適、不適の差はどこにあるのか?

・用語や事項の説明がなかったり曖昧なため、事実・実態と矛盾する選択を強いられるケースがある。高度かつ広範な知識を持った受験者にとってはかえって「迷い」をもたらすことになってしまう。

・法令の問題で、法理の本質からかけ離れた重箱の隅をつつくような出題、些末な個所からの出題がある。事例と設問がかけ離れていて、事例を熟読しなくても答えられる出題もある。

・旧制度の記述式では、一般性・妥当性の高い解釈・概念規定を理解・記憶しておき、それを要領良く記述すればよかったが、新制度の選択問題は、問題にかかわる多様な解釈や事例について広範囲な知識をもっていないと、「最も適切」「最も不適切」なものが選択できないし、読解力が重要になってくる。

等々。

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必ず役に立つ!頭を良くする3冊の本 (3)

3冊目は難しい漢字もあっというまに覚えられ、忘れないというとっておきのアイディアが載っている「世界最速「超」記憶法」(津川 博義・著、講談社+α新書、¥880)。書店で立ち読みしたとき「ふむふむ」と思ってはいたのですが…

10年前パソコン通信で知り合い、奥様ともお会いしたことのある情熱と知性の中学校国語教師・酔睡亭さん(東京、NHK教育テレビでも活躍)が、同記憶法の実践結果をblogに発表されています。
「高校入試に出題された漢字10問を中3の25人に5分間で覚えさせ、試験を行ったところ23人が満点、1人が9点、1人が8点だった。教室からは<すごい!><気持ち悪い>「なんで覚えてるの?>という声が出た。難しい漢字にもチャレンジしてみようと<薔薇>を覚えさせたところ、20分後でも24人が書けていた。ひえーである」。

酔睡亭さんから話を聞かれたイクトス先生も、「<薔薇>、<菩提樹>、<褒める>」の3字で試してみた。<うわ、気持ち悪い。書けちゃった>という声が上がり、<書ける><書けるよ>と教室が騒然となった」とお書きになっています。ベテランの先生が、相次いで感激のコメントをお書きになっているのですから、これは本物でしょう。

私も「薔薇」「蒲鉾」「迂闊」「魑魅魍魎」「懺悔」などがあっというまに書けるようになりました! 「魑魅魍魎」なんて、何十年も前から「こんな難しい漢字の熟語があったのか」と思いつつ、書けるようになろうなんてさらさら思わなかった熟語です。
 

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必ず役に立つ!頭を良くする3冊の本 (2)

「計算力をつける」ために、2桁の掛け算の九九を暗記しておくと便利です。

IT大国インドでは学校で2桁の九九を教え、みんな暗記していることが知られています。韓国でも2桁の九九がブームになっています。

日本でも最近、「二桁のかけ算 一九一九(イクイク) 」(かえるさんとガビンさん (著)、ライブドアパブリッシング、¥989)が出版されました。11段~19段までの暗記法を紹介したユニークな本です。

2桁の九九が頭に入っていれば、57×19 が暗算で解けます。57×19=3×19×19=3×(19×19)=3×361=1,083。

「フレンドリーなひひ(11)の段」、「男だって動物だってつけたいビキニ(12)の段」、「ロックも踊るし浮気もする一茶(13)の段」、「笑顔のかわいい伊代(14)ちゃんの段」、「個性に充ちた五つ子(15)の段」、「疲れ傷ついたヒーロー(16)の段」、「危険がいっぱい、ひな(17)ちゃんつつくなの段」、「スポット浴びるミニの好きな岩(18)の段」、「寒い寒い一休(19)の段」と覚えやすいキャラクターの語呂あわせを考案しています(雰囲気をわかっていただけるように、原本+アルファの表現をしています)。

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必ず役に立つ! 頭を良くする3冊の本 (1)

最近、注目されている「頭をよくする本」3冊。

1冊目は「計算力をつける!」(鍵本 聡著、講談社ブルーバックス、\840)。 筆算でもけっこう面倒くさい計算をすばやく正確に、暗算で求める方法を紹介しています。例えば、125×64 をそのまま筆算で解こうとすればちょっとやっかい。でも 125×(8×8)=(125×8)×8=1,000×8=8,000というように分解→再構成して解けば暗算でOK。こんなスマートな解法をいっぱい紹介しているのがこの本。

お奨めの1冊です。

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きょうは映画デー

朝10時半から竹内結子さんと妻夫木聡さんの「春の雪」、午後3時35分からキーラ・ナイトレイの「ドミノ」をアポロ8で見ました。

「春の雪」は三島由紀夫原作。ちょっと趣味にあわない、まどろっこしいストーリーだなあと思いながら見ていましたが、後半は波瀾に富んだおもしろい展開に。若尾文子さんがお元気で若々しいのにびっくりです。何歳におなりでしょうか。私が子供ころ、すでに大スターでした。そういえば学生時代、若尾文子が下宿先近くの女子高出身と聞きました。高校でモテモテだった彼女をテーマに書かれた井上ひさしの小説は、映画にもなりました。この映画を見たのは就職後の北九州。

「ドミノ」はテンポが速くて、まるでパチンコ屋で映画を見ているような気分。おおよその展開はわかるものの、こまかい人物の関係や時系列等、ついていくのが大変。アメリカには「賞金稼ぎ」という商売が実際にあるんですって。しかも女性の大物が実在したというんですから驚きです。彼女(ドミノ)は名優を父に、トップモデルを母に持ち、自身も若くしてモデルとして活躍していました。その後、華やかな世界を捨てて、賞金稼ぎの道を選ぶことに。キーラ演じるドミノは今年、35歳でなくなったんですってね。きょうの産経夕刊に書いてありました。

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10/23/2005

簡単ダイエット、その後

今朝の「フジサンケイ・ビジネスアイ」(私とEさんが勝手につけた略称=FSBi) に、先週日曜日放送のフジテレビ「発掘あるある大事典Ⅱ」の内容が再録されています。

毎日3分の運動で劇的にダイエットできる新理論のお話。

最近、お医者さんに会うたびに「太ったでしょう?」といわれている私は、「1日3分だけなら」と、半信半疑でこっそり実行開始。まだ数日にしかならないのですが、今朝測ったら1kg減ってる・・・もしかするとホントかも? 

もっとも以前、NHKの「ためしてガッテン」が、「毎日体重を測って、グラフに描くだけで痩せてくる」というおもしろい実験結果を放送していました。余計な大食いや間食が減り、運動を心がけるようになるからですね。まあ、そんな効果も確かにあるでしょう。

ところで、今朝のFSBi「読者と編集局」のページを開くと、私がFSBiのblogに書き込んだ内容(ここにも書きました。「3分で簡単ダイエット、部分やせも」)が、ほとんどそのまま記事になっていました。

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10/19/2005

トラに馬?乗り

FSBi 10/19 13面

この写真にはびっくり。なんと中国の動物園では、トラの背中にまたがって記念写真を撮らせてくれるそうです。ガオーと大きな口をあけて吼えているトラの上に乗っているのはまだちっちゃい男の子。事故が起きたことはないのでしょうか?

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「小学6年生」の金持ち特集

FSBi  10/16 8面

あっと驚いたのが、小学館の「小学6年生」11月号の総力特集「お金入門」の記事。280ページ中、100ページが「お金持ちになるための秘訣」といった内容だそうです。

もっとも編集部が最終的に読者に伝えたいのは、「お金がすべてではない。お金はあくまでもひとつの価値の基準であって、お金で幸せな人生が送れるわけではない」。さて、売れ行きは?

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レトロな広告が新鮮!

産経朝刊10/19

毎年、新聞広告の日にちなんだ産経のユニークな企画は楽しみです。今年は古きよき時代の広告がちりばめられた紙面でした。最初、2面下の「文芸春秋」10月号の広告を見て、「あれ? 今月号の目玉記事、A新聞批判記事が載ってない。どうして?」とよくよく見ると大昔の広告ではありませんか。

ページを繰るごとに出てくる懐かしい(というか私が生まれる前の)広告が次々登場します。キューピーマヨネーズのキューピーも今とはずいぶん顔つきが違います。

今朝の紙面は広告だけでもかなりの値打ち・・・。

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10/17/2005

松茸ご飯

高価な松茸がお店に並ぶ季節。
団地ニュースにこんな記事が…

「にせ松茸ご飯の作り方:エリンギをスライスしたものと永谷園の松茸のお吸い物を使って<にせ松茸ご飯>を炊きましょう。香り、歯ごたえともだまされそうな味わいで、ウーン、結構いけるかも」

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10/16/2005

3分で簡単ダイエット、部分やせも

きょうのフジテレビ「発掘あるある大事典」は、ユニークでおもしろい内容でした。たった3分間の運動を続けるだけで夢のような劇的ダイエットができるというアメリカ生まれの最新理論を紹介していました。番組による検証結果も報告。無酸素運動と有酸素運動を30秒交替で合計3分間、続けるだけです。

アメリカの取材では数ヵ月後に、50kgとか30kgやせた女性も続々。やせたい部分だけ脂肪を燃やす部分やせも可能です。

自宅でも職場でも簡単に実行できる番組独自のプログラムを紹介していました。
来週日曜日の「フジサンケイ・ビジネスアイ」紙が楽しみです。同番組の内容が1週間遅れで再録されますから。

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料理のレシピは特許で保護される?

きのう、きょうの2日間で「知的財産法入門」の本を読みました。
その中からいくつか面白い話題を・・・さて、つぎの中に正しいものはいくつあるでしょう。

1.現在の日本で、料理のレシピは特許で保護される。
2.斬新な暗号作成法を考案すれば、立派な発明なので特許として登録できる。
3.美的創造物は、特許法の保護対象である。
4.飲食物は特許で保護される。
5.化学物質は特許で保護される。
6.店名として「パチンコ・ディズニー」も「スナック・シャネル」も不正競争防止法に抵触しない。
7.著作権法で保護されているDVDのプロテクトを外す行為は、不正競争行為として規制される。
8.消費者団体や需給者は、企業が他社の製品と混同するような表示をしていたため間違って購買した場合、不正競争行為として訴訟を起こすことができる。
9.自動車の名前として「ゴージャス」を登録できる。
10.食品の名前に不清潔な言葉を使っても公序良俗違反にはならない。
11.たばこの名前として「1カートン」を登録できる。
12.すばらしいデザインの盆栽は意匠登録できる。
13.ナイフ・フォークのセットで意匠権が成立しているとき、ナイフだけ他人に模倣された。権利侵害で差止め請求できる。
14.コンピューターのプログラム言語は著作権で保護される。
15.まったく独立して彫刻を創作したにもかかわらず、「偶然の一致」で同じ作品を発表した人がいた。この場合、模倣にあたるため著作権侵害になる。

答 → 4,5を除いてすべて間違いです。昭和50年の特許法改正までは、4,5も間違いでした。

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ひろしまへ

広島の田舎へ出かけてきました。墓参りとお寺さんでの法要が目的。
のぞみ、こだま、鈍行と乗り継いで懐かしい田舎の駅へ。
途中、竹原の駅ホームに、先日水谷さんがお書きになっていた「竹鶴」の看板が・・・「日本のウイスキーの父 竹鶴政孝は竹原で生まれました」と大きな写真まで入っています。

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いまや誰も住んでいない生家の周りを写真に撮って、墓地に移動。大阪から持参したお花を供えてお参りしました。次いでお寺さんへ。法要の後、数時間?にわたって手作りの精進料理をいただきながらお話タイム。
住職の同級生・ゴルフの岡本綾子さんが最近はときどき田舎に帰ってくる話、さらに韓流ドラマへと話題は広がります。竹内結子さん、長澤まさみさん、チェ・ジウさんの話になると意気投合したりして・・・パク・ソルミさんはご存じありませんでした。「冬ソナ」よりは「チャングンの誓い」の大ファンでいらっしゃるそうで。

85歳くらいの前住職、現住職、2年前に結婚された後継ぎと1歳のお孫さんまで、なんと15~18代まで4代も並ばれたところを写真にパチリ・・・

懐かしいふるさとへの旅でした。

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10/13/2005

TBSも・・・

今朝の産経1面トップは、「楽天、TBSの筆頭株主に、15-16%取得」の記事。他紙は読売が「村上ファンドと楽天合わせて10%取得か」といった程度、これらの記事を読んだはずのNHKは朝のニュースで、「村上ファンド、TBS株6%取得」。

突出した産経情報「楽天15-16%」は誤報じゃないのかと思っていたら、17時に開かれた三木谷社長の記者会見で事実とわかりました。ちょっとびっくり。

フジTV、阪神、今回のTBSと資産の割りに株価の安い企業が、IT企業やファンドに次々狙われています。
経営者も頭を切り換えないといけないのでしょうね。

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錆びないはずのステンレスが錆びた?

錆びないステンレスとして知られる「SUS304(サス サンマルヨン)製洗濯ばさみが錆びた」…

今夏、大手スーパーが売り出した商品にクレーム続出です。日本の納入業者がSUS304として中国から輸入した製品が、じつは高価なニッケルを減らし安価なマンガンで代替したSUS200系でした。

本来のSUS304ならニッケルが8%入っていますが、SUS200は1~6%。耐食性は劣ります。どちらも磁石につきませんから選別が難しい。混じると化学成分が違いますので、スクラップのリサイクル上もやっかいです。

ステンレス製品購入の際はご注意ください。

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10/04/2005

Widows95

セアカゴケグモ (昨日アップした「ついに会ったぞ、毒蜘蛛くん」参照) の語源を調べていたとき見つけたサイトです。ちょっと tamasoさん的トピック?

www.page.sannet.ne.jp/mnagai/msj/mswidows.htm

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10/03/2005

ついに会ったぞ、毒蜘蛛くん


サソリさえマンションに出現する昨今、セアカゴケグモの一匹や二匹驚くことはないかもしれませんが・・・

1995年、阪神淡路大震災で半壊の憂き目にあった芦屋の高層マンションから避難した堺市で、次々起きた前代未聞の事件の数々---「毒蜘蛛騒ぎ」に「O-157騒ぎ」、さらに四国に住んでいた娘のアパートが水害にあい車が水没するおまけまで。

さいわい当時はセアカゴケグモに出会うこともなく、O-157に罹ることもなかったのですが、10年後のきょう、ついに毒蜘蛛くんに出会いました。なるほど図鑑に載っているとおり、背中に赤いネクタイみたいな模様がくっきり。間違いなくあの毒蜘蛛です。

海外では咬まれて死んだ人が55人以上。日本では当初大騒ぎした割には、被害が報告されていませんが、調べると大変な症状が現れるようです。

「局所の疼痛、発赤、膨張、全身発汗。毒が全身に広がるにつれ、嘔吐、嘔気、頭痛が生じ、重症例では進行性の筋肉麻痺が起こる。蜘蛛1頭(注:蜘蛛の数え方は<頭>なんですね)から摘出した毒腺から溶出させた毒液をマウス10匹に注射すると、直後から硬直性のけいれん発作を起こし、1~2時間で流涙、睾丸膨張、歩行困難、12時間後に四肢のマヒ等の著名な中毒症状、数日後に半数が死亡」

あなたの周りをよく観察してみましょう。あんがいどこにでも うようよいたりして・・・こわい、こわい。

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10/02/2005

事実解明なしで新聞社ですか

<事実解明なしで新聞社ですか>
<朝日新聞は、どこか勘違いをしているのではないか。これが率直な感想だ。事実関係が何ら解明されていないからである>。
<今、国民が知りたいのは有識者の評価などではない。かねて疑問が寄せられてきた「取材記者はNHKと政治の関係より、本当は安倍氏らの歴史認識を批判したかったのではないか」といった取材意図も含めた事実だ>。
<どうして、この期に及んでも、すべてを明らかにしないのか。報道機関自らが事実を覆い隠していては次の議論には到底進めない>。

かつて朝日の盟友?であった毎日でさえ、こんな激しい非難の社説を書かざるをえない昨今の朝日新聞。読売、産経も当然、同様な批判のオンパレード。いままでは愛想つかしたごく一部の読者が、「こんな受入れやすい論調の新聞が日本にもあったのか」と産経に鞍替えする程度でした。今回は生まれて以来朝日しか知らなかった熱烈な読者層が逃げ始めています。ABC調査によれば半年余りで20数万部の減少。経営的にも深刻でしょう。「読者の7割?は景品稼ぎの渡り鳥購読者。そういう家にはビール券でも配っておけばよい」と幹部が発言したとかで、週刊誌にもたたかれていました・・・ちょっと認識が甘いのでは?

月刊「WILL」がおもしろい特集を組んでいます。朝日社員の本音が聴ける興味深い内容です。

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蝉しぐれ

映画化された藤沢周平さんの代表作「蝉しぐれ」を上映初日に見ました。
NHK金曜ドラマで放送され、数々の受賞に輝いた作品です。今は亡き作者が、唯一映像化を認めた黒土三男さんが映画でも、見事な情感をスクリーンで表現しています。

人を愛すること、人が人らしく生きることを真摯に問いかける物語です。偉人でも巨人でもなく、市井に生きる人を取上げる藤沢ワールドは、どこか「プロジェクトX」に似ています。

藤沢さんが原作を書かれたのは日本中がバブルに沸いていた昭和61~62年。山形新聞の夕刊連載小説だったそうです。当時、みんなが忘れていた日本の原風景を描かれたのでしょう。私たちに「大切なもの」を思い起こさせてくれる作品です。

全国をまたぐ壮大な撮影が行なわれています。特に山形では、1万坪のスペースに1億円で組屋敷を再現し、1年間風雨にさらして、自然の風合いを加えたそうです。

市川染五郎、木村佳乃(NHKドラマでは内野聖陽、水野真紀)が好演しています。


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