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10/30/2005

難関国家資格試験への辛口批評

「企業診断」11月号に、某国家試験1次試験について、高崎経済大・茂木一之教授が辛口の批評を書いています。天下の国家試験相手に、こんな激烈な批判を堂々と展開するにはかなり勇気が要ります。もっともいちいち納得できる内容ではあります・・・。最近、社会保険労務士、中小企業診断士等の国家試験で出題ミスが相次ぎ問題になっているだけに、こういうオープンな議論が盛んになってくるかもしれませんね。

・今年度も特定の著作に目を通しておくことで正答が容易になる出題が少なからず見られた。試験出題者の著作から出題が繰り返され、それが定説、事実、最新の学説などに依拠した客観性の高いものでないとすると、試験制度そのものの信頼性を損なう。

・正答の根拠を明確にしてもらいたい。提示された正答がどうしてそうなるのか知りたい。出題文そのものに疑問がある場合や、学説的に否定されている内容が出題されている場合も、出題の意義を問いたい。

・絶対的正答のない出題が少なくないから、出題の文の論旨を正確に読み取る読解力が不可欠。最適、最不適な選択肢を相対的に評価する能力、出題文の微妙なニュアンスを抽出する能力が求められる。とはいえ、最適、最不適、適、不適の差はどこにあるのか?

・用語や事項の説明がなかったり曖昧なため、事実・実態と矛盾する選択を強いられるケースがある。高度かつ広範な知識を持った受験者にとってはかえって「迷い」をもたらすことになってしまう。

・法令の問題で、法理の本質からかけ離れた重箱の隅をつつくような出題、些末な個所からの出題がある。事例と設問がかけ離れていて、事例を熟読しなくても答えられる出題もある。

・旧制度の記述式では、一般性・妥当性の高い解釈・概念規定を理解・記憶しておき、それを要領良く記述すればよかったが、新制度の選択問題は、問題にかかわる多様な解釈や事例について広範囲な知識をもっていないと、「最も適切」「最も不適切」なものが選択できないし、読解力が重要になってくる。

等々。

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