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01/01/2006

元日の新聞 2006-1

フジサンケイ・ビジネスアイ(FSBi)に注目記事が2つ。

1つ目は1面トップ「ヒット商品・黒幕・カリスマまでピタリ 未知拓く分析技術」。以前掲載された東大で開発された新データマイニング手法の続報と思われます。前回の記事を私のblogで紹介したところ、コメントやトラックバックをいくつもいただき、意外な反響に驚きました。きょうの記事によれば、新手法は会議などの記録から「出席していないが陰で指示している人物」を浮かび上がらせる分析ができます。今後、米軍のテロリストデータを使って性能を検証するそうです。記事録から削除した人物もあぶりだせるというのですからどんな仕組みになっているのでしょうか。企業のマーケッティング等にも活用できそうです。

2つ目は1&27面の「新春に聞く 藤原正彦教授」。ベストセラー「国家の品格」の著者と平田編集局長の対談です。なかなか示唆に富む内容になっています。今年の元日の新聞でもっとも読ませる記事でした。

・政治家も官僚も財界も学界までも含めて今、史上最低の状態。人間として。
・一番悪いのは、ある意味で国民。IT企業家らを時代の寵児のように支持した。彼らはヒーローでもなんでもない。
・企業は従業員のものに決まっている。朝買って夕方には売る株主に、企業に対する愛情など何もない。どうして企業は株主のものなどといえるか。
・日本型の資本主義は、世界で最も優れたものだった。1980年代は日本の1人勝ち。バブル崩壊で狼狽し、いまやアングロサクソン型に切替え、一昔前の遅れた資本主義を採用している。これは行き過ぎた規制緩和のせい。国民が日本を滅ぼしつつある。根源にあるのが、祖国に対する誇りと自信を失ってしまったこと。
・軍事外交上、日米は最大の盟友だが、経済では米国が最大のライバル。日本はそこが区別できず、米国の経済上の要求をすべて受入れてしまった。
・日本人が誇りと自信をなくしたのは、GHQの目的が、日本が再び立ち上がって米国に歯向かわないようにすることだったから。戦前の文化や伝統、歴史をすべて否定し、エリートを外してみんな庶民にしてしまった。ソ連のコミンテルンから指導を受けた日教組も同様な指示どおり動いた。日本の教育は米ソに完全にやられた。1つの国家を滅ぼすのに武力はいらない。教育を壊しておけば、あとは寝ながら、熟した柿が落ちるのを待てばいい。
・日本の宝は「情緒と形」。ほとんどの形は武士道からきている。忍耐とか、誠実とか、勇気も、正義も、そして惻隠、卑怯を憎む心。それから名誉と恥も。こういう武士道精神をきちんと叩き込む。大切なのは、子供に教える際、説明するのではなく、問答無用でいくこと。

なお、偶然でしょうが、朝日の元日社説は「武士道をどう生かす」。驚いたことに上記藤原正彦教授のベストセラーを引用しています。武士道精神=忍耐とか、誠実とか、勇気も、正義も、そして惻隠、卑怯を憎む心。それから名誉と恥=の対極にすっくと立ちあがっているイメージの朝日新聞に、ああいう引用をされたのではいささか迷惑では・・・と思ったのは私だけでしょうか。それとも都合のいいところだけ利用する、我田引水の奥義?

朝日の考え方と上記対談が相容れないことは明らかです。朝日の論説委員が今朝のFSBiを読んだら真っ青になるかも? 

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