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01/15/2006

画期的日本人論だ!

正月のフジサンケイ・ビジネスアイが著者と編集局長の対談を大きく取上げ、朝日新聞も元日の社説で引用したお茶の水女子大教授・藤原正彦さんの「国家の品格」(新潮新書)を読みました。すでに50万部を突破、旭屋書店MIO店では売り切れでした。

日本の良さを再認識できる画期的日本人論です。まだお読みになっていない方はぜひどうぞ!

ええっと思うような記述がいたるところに出てきます。数学者らしい優れた洞察力から導かれた見識の高さに脱帽です。例えば次のような文が目に飛びこんできます。単なる思いつきでなく、歴史的な事実、著者の豊富な海外生活や外人との交流から得た体験談、世界各地を訪ねて確認した著者独自の見解などしっかりした裏付けが書かれています。「すべての日本人に誇りと自信を与える画期的日本人論」という帯の言葉に納得します。

なにしろ、主義主張のまったく異なる産経にも朝日にも絶賛される本です。ちょっと珍しいのではないでしょうか?

・欧米は野蛮だった。
・先進国はすべて荒廃している。近代的合理精神が破綻したからである。
・論理では問題解決できない。「人を殺してはいけない」に論理的理由はない。「駄目だから駄目」に尽きる。
・共産主義という美しく立派な論理それ自身が、人類という種に適していない。
・徹底した実力主義はケダモノの社会である。
・資本主義は下品で卑怯である。
・自由、平等は欧米が作り上げたフィクション。人間には自由も平等もない。自由と平等は両立しえない。
・民主主義の前提である「成熟した国民」は永遠に存在しない。
・本当に重要なことは、親や先生が幼いうちから押しつけないといけない。
・小学校で英語やパソコンを教えていると日本は滅びる。
・「祖国愛が戦争を引き起こす」はまったく逆。祖国愛のない人が戦争を起す。
・「法律違反だから万引きしない」と考える人間は、誰も見ていないところで万引きをする。時間外取引でこそこそ株を買い占める。武士道の「卑怯を憎む心」が必要だ。
・グローバリズムは、冷戦後の世界制覇を狙うアメリカの戦略。地盤沈下したアメリカが欠陥システムを世界に押しつけている。
・伝統は何より大切。1500年以上も続いた天皇の万世一系を、男女平等などという理屈で捨てようとする軽挙は、イギリス人には想像もできない。

(肝心のことは上に引用していません。この本のすばらしさを味わい方は、必ず本をお読みください)


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