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08/21/2006

マスコミはあてにされてない

8月15日、小泉首相の靖国参拝をめぐるマスコミの報道に興味がありました。事前の世論調査では、参拝反対がはるかに多かったし、産経を除くほぼすべての新聞、テレビが参拝反対の大キャンペーンを張っていました。ところが当日夜のNHK生情報番組のアンケート調査結果は「小泉首相の靖国参拝賛成」が63%。特に20代、30代は70%以上賛成という驚くべき?結果でした。三宅アナウンサーのびっくりしたような声が印象的でした。あまりにも予想外の結果だったためか、こまかい数字をメモする前にパネルが引っ込められてしまい、ホームページからはこのデータが省かれています。同アンケートによれば、「靖国に戦没者をまつるのがふさわしい」と考える人は41%、そう考えない人の29%を大きく上回っています。
この傾向は、その後発表された毎日、読売、共同の世論調査でも同じ。いずれも過半数が参拝に賛成しています。

テレビのワイドショーでも、「産経以外のマスコミは批判ばかりしているが、民意とかなりずれている。もっと勉強すべきだ」と強調した女性コメンテイターがいました。確かに新聞発行部数からいえば、全国紙の1割以下(200万部)にすぎない産経の方が民意に近いとすれば異常です。少なくとも大方のマスコミの論調は、庶民感覚とはべつの世界にあります。大マスコミがこぞってキャンペーンを張った(産経除く)にもかかわらず、国民は逆の反応を示しました。庶民は、いまやマスコミの世論誘導に乗るとは限りません。むしろ逆。 小泉首相の参拝後のコメントが世論を動かしたのかもしれません。

ところで昨日の「産経抄」に珍しい記事が…。読売が自ら戦争礼賛&協力していたことに一言も触れず、他人ばかり戦争協力者として弾劾しているのはおかしいという指摘です。正力松太郎氏は、A級戦犯容疑者として一時、巣鴨にも収容されたお方。産経の朝日批判は珍しくありませんが、読売を名指しで批判するのは極めて異例。最近、読売が朝日寄りの論調を掲げるようになってきたせいで遠慮しなくなったのでしょうか。もっとも、自分のことを棚に上げて、他人を批判するのは読売ならずともマスコミの常? 産経抄も「自分のことは棚に上げて、と小欄もたびたび叱責をいただくが、これ(読売の記事を指す?)も腑に落ちない。身内のこともきちんと検証されていたら大連載に深みが加わったのではと惜しまれるのだ」。

読売新聞の橋本五郎氏(この方の解説は理路整然としていて非常に分かりやすく、個人的には大好きです)は今朝のテレビで、「小泉首相が靖国に参拝したら、世論が参拝賛成に変わった。こうした事実は重要だ」と解説していました。

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