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12/23/2006

スーパーうんちが作った革命トイレ

FSBi 12月23日が、「トイレ革命」ともいえる「ブラシ掃除3ヵ月不要」の全自動お掃除トイレ「アラウーノ」(松下電工)を紹介しています。新商品開発のありかたを考える上で、参考になりそうです。

温水洗浄便座のシュアは、TOTO 60%、INAX 30%と陶器メーカーが圧倒的。松下電工は苦戦を強いられてきました。そこで同社が疑問に思ったのは、「なぜ陶器なのか?」。お客様のニーズは、お手入れのしやすさ。ところが陶器は、親水性で水垢がつきやすく、釉薬のシリカと水垢のシリカが同じ成分のため、化学結合して膠着しますので汚れが取れなくなります。

同社は陶器に代わる材質として、汚れに強いアクリル系樹脂の採用を検討しました。水族館の巨大なアクリル水槽に水垢がつかないことはヒントになりました。形状は、手入れがしやすいように、タンクレスを採用。

従来、陶器が苦手の同社は、OEMで便器を購入していました。陶器は焼きによって縮むため、寸法精度も悪くなります。建築基準法で、便器のボール面に溜まる水の高さは50mm以上必要です。陶器ではボール面の形状がばらつくため、溜め水が増え、水の使用量も多くなります。

アクリルなら、自社の強みである金型成形が可能です。同社はアクリルをベースに、撥水性で油汚れがつきにくく、トイレ洗剤などの薬品に強い新素材樹脂、有機ガラスを新たに開発しました。

もうひとつ、同社がもっとも苦労したのが擬似大便の開発。本物のウンチはバラツキが大きいため実験には使えません。そこで2年かけて、下痢・軟便・普通便・硬い便などの擬似大便を開発しました。流したとき油系が残ったら赤、水溶性の汚れは青というように色もつく、特殊な「スーパーうんち」です。

どんな便でもきれいに流し去るように、日本初の泡を使った洗浄方式も採用してした。

もうひとつ、画期的なのは便器前面のスピーカーから流れる3Dサラウンドの音楽や鳥のさえずり。まるで森の中で用を足しているような気分だそうです。トイレを音楽空間にしてしまうというアイディアもユニーク!

12月1日の発売前から、大変な反響を呼んでいるトイレ革命 --- こんなに清潔で、快適空間を追求したトイレなら大歓迎ですね。

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