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01/08/2007

藤原正彦教授の「人類が誇れる文化」

産経新聞1月7日付「正論」は、藤原正彦教授の「人類が誇れる文化生んだ日本」。
法律に触れないなら何をしてもいい・・・わけではありません。この理由をわかりやすく、「若い君」に説明しています。題して「若い君への年賀状」。

<人間のあらゆる行動を法律のみで規制することは原理的に不可能です>
そこで、法律を埋めるのが道徳です。
<法律とは網のようなものです。どんなに網目を細かくしても必ず隙間があります。だから道徳があるのです。六法全書が厚く弁護士の多い国は恥ずべき国家であり、法律は最小限で、人々が道徳や倫理により自らの行動を自己規制する国が高尚な国なのです。わが国はもともとそのような国だったのです>

<日本人は忠誠心や帰属意識、恩義などの心情で奮い立つ民族です。ここ10年余り、市場原理とかでこのような日本人の特性を忘れ、株主中心主義とか成果主義など論理一本槍の改革がなされてきましたから、経済回復さえままならないのです>

<なぜこのように何もかもうまくいかなくなったのでしょうか。日本人が祖国への誇りや自信を失ったからです。君は学校で、戦前は侵略ばかりしていた恥ずかしい国だった、江戸時代は封建制の下で人々は抑圧されていたからもっと恥ずかしい国、、その前はもっともっと、と習ってきましたね。誤りです。これを60年も続けてきましたから、今では祖国を恥じることが知的態度ということになりました>

ではどうすればいいのでしょうか? 藤原先生のアドバイスは・・・
<テレビを消して読書に向うこと。日本の生んだ物語、名作、詩歌などに触れ、独自の文化や芸術に接することです。人類の栄光といってよい上質な文化を生んできた先人や国などに対して、敬意と誇りが湧いてくるはずです。君たちの父母や祖父母の果たせなかった、珠玉のような国家再生は、君たちの双肩にかかっているのです>

司馬遼太郎さんが、教科書向けに書き下ろした「君たちへ」とともに、若い人たちにぜひ読んで欲しい文章です。

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