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05/09/2007

トヨタだって危ない!

2日前のNHKスペシャルは、世界第2位の鉄鋼メーカー新日鐵がミタルからの買収防衛にどう立ち向かっているかを取り上げていました。5月から三角合併が解禁になり、巨大企業もいつM&Aの対象にされるかわかりません。ミタルの株式時価総額は新日鐵の1.5倍。一足先にミタルの攻勢を受けて買収された世界第2位(昨年6月)の鉄鋼メーカー・アルセロールの二の舞にならないとも限りません。

今朝のFSBi1面トップ記事は、新日鐵とミタルの攻防を取り上げた後、自動車業界の方がもっと危ないと伝えています。というのも自動車は2~3万点の部品から成り立っています。しかも自動車メーカーが造っているのはエンジンなど中枢部品だけ。あとの膨大な部品は外注です。これら部品メーカーのいくつかが買収されてしまえば、もはや自動車は完成しません。世界のトヨタだってモノが造れなければ、お手上げです。買収側からみて、これほど簡単で確実な買収戦略はありません。

「系列部品メーカーを買収され、技術が流出すれば、経営の根幹が揺らぐ。逆に買収者から見れば、部品メーカーは宝の山だ」との指摘はまったくそのとおり。従来、系列に自主独立を厳しく求めてきた自動車メーカーは態度を一変、系列の防衛に必死です。いま、日本の産業界において、かつての「株式持合い」「系列化」が急ピッチで復活しつつあります。産業界を取り巻く環境は様変わりです。

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