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07/16/2007

長さの数字は1つにできない!!

今朝の産経「脳あるヒト 心あるヒト」(養老孟司)におもしろい話が載っています。

ポルトガルの国境線の長さが、ポルトガルの百科事典とスペインのそれとではずいぶん違うそうです。なぜでしょうか?

養老さんは、「なんでも数字にしたがる現代人に考えてもらいたい問題」と書いています。フラクタルの本を読んだ人はわかるそうですが、「そもそも自然界には、直線は存在しない。すべては曲線である」。

その曲線の長さを、どうやって計るのか? 「こうした曲線の長さは、計るモノサシの最小単位の大きさで決まってしまう。たとえば、メートル単位ではなく、センチ単位で国境の長さを計ると、メートル単位で計るよりはるかに大きな答が出る」。細かくクネクネ曲がっているのを計るのですから当然です。

養老先生の言葉をよくかみ締める必要がありそうです。
<長さなんて頭の中にしかない。人間は頭で考えるから、頭のなかの世界がしだいに優先してくる。でもそれは一種の誤解である。おかげで長さはあるものだと思ってしまう。国境線の長さは一定と、これまで思っていたのではないですか。「でも国境の実際の長さは1つでしょうが・・・」。それはそうだが、その「1つ」は、「1つの数字」にできないのである>

そういえば、昔、「大阪新発見散歩」(昭文社)を執筆したとき、編集部から依頼されて原稿をチェックした外部プロダクションの女性が、勝手に距離を訂正してきたのでムカッとしたことがあります。こちらは実際に踏破して正確に書いているのに、地図上で推定した値をもとに勝手に書き直すとは! 顔が見えないのでどんなヒトだったのか知りませんが、こういう記事を見せてやりたい・・・ 

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