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12/23/2007

やばいぞ日本(1)

産経新聞の連載企画「やばいぞ日本」(7/3付から66回)が終わりました。同シリーズの締めくくりとして、日本の劣化原因や克服策を探ろうという座談会が開かれています(20日付朝刊)。示唆に富む内容ですので、主な発言を記録しておきます。

山折哲雄氏(宗教学者)
「戦後60年、人間関係が大事だといい続け、その結果、人間関係そのものが非常に不安定になった。親子・師弟の間で、技術や知識を年長者が次の世代にきちんと教えていくという教育の垂直軸を問題にしなかった。これが人間関係そのものの基礎を崩した。水平軸が横並びの平等主義となり、互いの足を引っ張る構造を作った。垂直軸がしっかりしていれば、嫉妬や怨念はかなりコントロールされるが、蓄積した嫉妬や怨念が外に向かうと殺意に、内に向かうと自殺、どちらにもむけられないと欝になる」

葛西敬之氏(JR東海会長)
「すべてにおいて受動的で、主導性を失ったのが日本の戦後。小泉・安倍首相はその中でリーダーシップを発揮しようとしてある程度成功したが、今また逆戻り」

中満泉氏(ナカミツ、女性、一橋大客員教授・国連本部ファーストオフィサー)
「日本では個が確立していない。当事者意識がすべてのレベルで非常に希薄。主体的にものを考えず、誰かがきっと考えてくれ、それに従ってやっていけば、これまでどおり豊かな生活ができると思っている。日本を守るのは日本です。国連や日米同盟をうまく使って、日本の大きな戦略を自分たちが考えていかなければいけないのに」


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