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01/15/2008

40年以上も年賀状をいただいた恩師の訃報

昨年暮れ、高校の恩師の奥様から喪中のはがきが届きました。
担任をしていただいて以来40数年間、先生から毎年年賀状が届きました。高校の先生から国立大教授になられても、辞められてもずっと・・・。でも、じつは卒業以来、お目にかかったことは一度もなかったのです。

毎回、心のこもった直筆の言葉が添えられていました。昨年の正月も、しっかりした筆遣いの達筆な文字をながめながら「今年もお元気なんだな」と思ったものです。ただ、「昨年大病をわずらい奇跡的に生還しました。今年はあせらずマイペースで過ごします」という印刷文字が気にはなっていました。

きょうたまたま何十年ぶりかで、高校の同級生と電話で話しました。彼も毎年、その先生から年賀状をいただいていたようで、お互いに「担任した生徒がどんどん増えていくのに、40数年にわたって年賀状を出し続けるなんて、すごいね。いったい何百通出されていたんだろう」としみじみ語り合いました。

おそくなったけど、奥様に「寒中見舞い」をかねてお悔やみのはがきを書きました。そうそう、高校3年の3月、東北大から合格通知をもらったとき、第一報をお知らせするため、担任だった先生のお宅に電話しました。当時、我が家には電話がなかったため、何百メートルか歩いて雑貨屋まで行って、電話をかけたのです。そのとき、電話に出たのが先生の奥様。「おめでとうございます。よかったですねえ!」、そうおっしゃっていただいたのを今でもはっきり覚えています。もちろん、奥様の声を聞いたのはそのときの一度だけ。お会いしたことはありません。

1枚の喪中はがきが、昔の出来事をつぎつぎ思い出せます。小学校、中学校にもいまだに年賀状をやり取りしている恩師が1人づついます。担任の先生って、いつまでも不思議な存在ですね。年賀状という、虚礼のようにもみえるしきたりが、じつは人と人を長く結びつける役割を果たしているようです。

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