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04/03/2008

アメリカ版「江戸の仇は長崎で」

3月になってサブプライムローン初の犠牲者が出ました。JPモルガン・チェースに実質吸収合併させられた大手金融機関ベアー・スターンズです。野村総研リチャード・クーさんの最新レポートに面白い事実が・・・

同社の資金繰りが悪化してから破たんまでわずか1週間、しかも危機的状況になったのは最後の2日間だけでした。米国の大手金融機関でさえ、わずか2日間で破たんしたことに、当局および市場関係者は大きく動揺しました。

しかし、10年前に起きたLTCM危機のとき、他社がみな同社救済の負担を受け入れたのに、ベアー社だけは拒否しました。この事実は業界関係者全員が知っており、それが今回同社の資金繰りを一気に悪化させた一因だったのです。

強い時は誰も何も言わないが、一度でも身勝手な行動を取った者はいざ弱い立場に陥ると誰も手助けしてくれない・・・。クーさんによれば、「一見超短期の視点でしか動いていないように見える米国の金融界にも<××の恨みは忘れない>といった、昔の話が突然出てくる部分がある」。

同様な事例は、他にもあります。1987年に表面化した中南米危機のとき、FRB議長の要請を拒否して勝手な行動に走ったシティは、4年後の経営不振時にFRBからしっぺ返しを受け、存亡の危機に立たされました。

今回はベアー社と同様な行動をとった銀行はないため、連鎖反応は起きないだろうとちょっとほっとする見解を述べています。

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