« 新聞によってこんなに違う世論調査 | Main | 鳩はクークー »

04/23/2008

裁判官と国民はこんなに違う

4月23日付日経新聞社説の中に出てくるデータです。

昨年報告書が出た、司法研修所による「量刑に関する国民と裁判官の意識についての研究」によれば・・・

「被告人が未成年だったら刑を重くすべきか」に対する回答は、一般国民の場合、ほぼ半数が「どちらでもない」、「重くする」が25%。これに対して裁判官は「重くする」がゼロ、「軽くする」が91%。この差はいったい何でしょうか???

また、「殺人事件の判決をどうみるか」を一般国民に聞くと、「重い」は3%、「妥当」は17%、「軽い」が80%に達しています。いかに一般国民が裁判官の感覚に不信感をいだているかよくわかるデータです。

今回の光市事件のように、未成年者が犯した殺人の場合、裁判官と一般国民の考える「適正な処罰」には相当大きな差がある、ということになります。

死刑は憲法が禁止する「残虐な刑罰」にはあたらないとした48年の最高裁大法廷判決には、「ある刑罰が残虐であるかどうかの判断は国民感情によって定まる」との補足意見がついています。

ということは、<死刑適用を判断するには、裁判官は専門家の「量刑の適正感」でなく、国民の「何が適正な刑罰か」の感覚を汲むべき、といえよう。さらに刑罰全般についても専門家の適正感が妥当か、一般国民の感覚と常に照らし合わせる必要がある>と日経社説は述べています。

社説の見出しは「国民の感覚を映した死刑判決」です。

なお、産経の社説は「母子殺害死刑 常識に沿う妥当な判決だ」、朝日は「母子殺害死刑―あなたが裁判員だったら」と何が言いたいのかよくわからない文章の中で、「見逃せないのは、被告や弁護団を一方的に非難するテレビ番組が相次いだことだ。最高裁の審理の途中で弁護団が代わり、殺意や強姦目的だったことを否定したのがきっかけだった。こんな裁判の仕組みを軽視した番組づくりは、今回限りにしてもらいたい」。日経や産経とは明らかに主張が違うようです。

|

« 新聞によってこんなに違う世論調査 | Main | 鳩はクークー »