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12/31/2008

09正月の新聞 3「野依良治先生の<自然の知はぐくめ>」

産経新聞1月1日付67面(別冊)は、平成13年にノーベル化学賞を受賞した野依良治先生の「科学の夢 子どもへのメッセージ」です。

・「理科離れ」と盛んに言われるが、「文科離れ」は起きていないのか。問題は理科だけでなく、「知離れ」は教育全体に及ぶ。今の子供は、自ら基本的な「暗黙知」(体験から得る知識)を得ないまま、学校で試験のために「形式知」(教科書などに整理された知識)ばかりを詰め込まれる。理科離れが起きて当然。

←そういえば、「文科離れ」とは言いませんが、なぜでしょう? 確かに問題は「知離れ」ですね。

・今は私たちの時代に比べて統計的に見ても、大学入試競争は緩和されている。学校が責任をもってきちんと生徒を教えれば、学習塾など不要。成績向上のために塾に充てている時間を文学や美術、音楽などの素養を身につけるのに使うべき。教科の力だけでは、世界の人々と肩を並べて生きていけない。

←高校時代には入試に出ない学科はおろそかになり勝ちです。昔の旧制高校の生徒は、かなりレベルの高い教養を身につけていたようです。文芸春秋に藤原正彦・お茶の水女子大学教授が「名著講義」を連載されています。その中で、現代の女子大生が昔の若者の教養にとてもついていけないと驚愕した話が出ていました。
そういえば、私達が中学1年生のとき、世界文学や日本文学を読んでいたのはもっぱら旧仮名遣い、旧字体の難しい漢字オンパレードの文庫本。いまでは現代仮名遣い、新字体の漢字の大きな活字になっています。当時、読めないところは想像を駆使して分かったような気になって読んでいたものです。あれも何かの役に立っていたかも?

・柔道をやって師範や先輩から集中力や礼節、人間社会の規範などを学んだ。それらはすべて勉学にも跳ね返ってきた。

←記事には野依さんの「野山を駆け回るようなやんちゃな少年」「柔道にも情熱を燃やした灘高時代の柔道着姿」「京大で実験中に爆発事故であごに18針縫う大怪我をして3日後に研究室に戻ってきた不死身の野依と言われたころの姿」などの写真も紹介されています。

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