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01/20/2009

SONYの危機は 「コンサルタント導入」が原因

産経新聞1月20日付朝刊「話の肖像画/始まった人間性経営学 1」は注目に値する記事です。というのも、合理主義経営の限界を痛烈に批判する内容だから。

登場するのは、元ソニー上席常務でAIBOの開発等で知られる天外伺朗(てんげしろう、本名 土井利忠)氏。昨年12月、ソニーは1万6千人の解雇を発表しました。天外氏はこう語ります。

<ソニー危機の背景に、合理主義経営の限界があったことは確かだ。ソニーを含めて多くの企業は、ピラミッド型組織の中で人や商品、流通の管理で徹底した合理主義を進めてきた。それが機能しなくなってきた>

<合理主義は最先端の経営というのは錯覚。企業は効率を重視する「合理性の追求」だけで発展するわけではない。「人間性の追求」という相対立する2つの軸の葛藤の中で進化してきた。ソニーは焼け野原で生まれたベンチャーだったから、合理主義やマーケッティングなどを導入する余裕はなかった。創業者井深さんは、カタチや拘束を嫌い、個人のやる気や人間性を重視した。そこから、それぞれが切磋琢磨する社風が生まれた>

<1990年半ばになると組織が巨大化し、成果主義やコンサルタント会社による評価システムを導入した。それが機能せず、株価大暴落のソニー・ショック(2003年4月)につながった>

<当時、社内の雰囲気は暗くなり、うつ病になる社員も出て、業績も悪化した。コンサルタント導入は失敗だった。コンサルタントに莫大なカネをかけた結果が、うつ病と業績不振・・・。第三者の調査で、評価された社員や現場はたまったもんじゃない。しかもその調査報告をトップが100%信じ込んだとしたら、組織はどうなるか>

このあと、どういう展開になるのか非常に興味あるテーマです。今回の世界大不況をみても、アメリカ式近代経営がそれほど優れたものでなかったことは明らか。時価会計を賛美してきた最近の風潮も行き過ぎでしたね。

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