« おまえ | Main | デジタルだから不正確 »

07/20/2009

あんた

7/15の産経抄に、こんな記事が載っていました。キリン、サントリーが経営統合の交渉を進めているとの日経新聞のすっぱ抜き翌日の紙面です。

<座敷の真ん中に歌手の加山雄三、その左右に大相撲の麒麟児と旭国が座っている。2人の力士が、ビールのグラスを掲げて、加山を「あんたが主役」と持ち上げる。昭和53(1978)年に放映された、サントリービールのCMだ。麒麟児がキリンを旭国がアサヒを、さしていることはいうまでもない。残念ながらサッポロの名前の力士はいなかった。若き日の山口瞳や開高健がコピーライターとして活躍していた、サントリーの宣伝上手は、よく知られている。しかし、このCMは難産だった。宣伝部長だった稲見宗孝さんによると、同業他社を刺激しすぎると、役員のほとんどが猛反対した。ただ一人、当時の佐治敬三社長の「おもろい」のひと言で、決まったという>。

もっと生々しい文章はないかと調べると、稲見宗孝さんご自身の言葉が見つかりました。

http://www.acc-cm.or.jp/kaiho/106/30cm_life/contents1.html

<ユーモラスな比較広告をやりたいと、役員会でまず説明をした。ところがブーイング的な猛反対をうけるハメとなり、「ビール組合を脱退させる気か!」との厳しい声まで出る始末。これは、やはりドラスティックすぎて駄目か、とアキラメかけたその時である。ただひとり大声で「オモロイ! やってみィー」と言った人がいる。佐治社長であった。「うちは4番目のビール会社や。どこに遠慮する必要があるねん!」このひと言で決まったのが「あんたが主役」という表題で第59回ACC賞の秀作賞と話題賞をとった純生の作品である>。

三菱系のキリンにこんな発想はありえません。学生時代、三菱重工名古屋を見学したとき、人事部長いわく「機械設備は三菱、自動車も三菱、ビールはキリン、損保は東京海上・・・日本は三菱グループで回っている」。三菱=国家という考え方にみんな少々白けたものです。もっとも私の父も三菱重工に勤めるサラリーマンでしたので苦笑せざるをえませんでした。

サントリーとキリンの統合交渉、どんな展開になるでしょうね。

|

« おまえ | Main | デジタルだから不正確 »