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02/04/2010

日経の読み方

フジサンケイ・ビジネスアイに、なかなか面白いコラム「日経の読み方」がスタートしました。
例えば、2月3日付にはこんな記事が・・・

1/29付日経は「百貨店、繁華街で閉店相次ぐ」を掲載した。その背景分析が経済新聞としては物足りない。「消費不振とデフレ」だけで片付けてしまうのでなく、「消費形態の変化」を考察すべきである。低価格専門店に少し触れているが、無視できないのがネット通販。百貨店は、買い物の雰囲気を楽しむ時間消費型の小売業。ネット通販はそれを真っ向から否定する効率優先の商売。厄介なのは百貨店のお得意様のシニア層にネットに慣れた人が増えたこと。余暇を過ごす娯楽としての魅力を取り戻さない限り、百貨店の存在感は薄くなる。日経は決して見過ごしてならない重要なポイントに迫りきれていない。

とまあ、なかなか鋭いつっこみ記事になっています。

2月4日付は「主要企業の決算発表」に関する指摘。日経はネット証券5社のうち、「4社が最終増益になった」ことを主眼においています。ところが朝日は「5社すべてが減収になったこと」を重要視しています。これに対して、朝日に軍配をあげています。

各新聞はいろいろな思惑をもって記事を書いています。特に産業界と関連の深い日経の場合、あまり先行き暗い記事は歓迎されませんので、故意に明るさを強調したトーンに仕上げたり、取材相手がそういうふうに記者を誘導することも珍しくありません。

日経の商品市況が実態からずれていることは、よく知られています。市況欄担当記者は新人。取材先の連中は海千山千。モノを売っている連中は、実際より高めの市況を書いてもらって高値に誘導し、売り上げを増やしたい。一方、仕入れ担当者は、自分の努力でうちはこんなに安く仕入れできているのだと社長にアピールしたい。どちらにしても実態からずれた回答をするわけですから、新人記者は騙され?ます。専門業界紙の市況と比べ、かなりのずれを発見することは珍しくありません。とまあ、これは私が商社の人から聞いて、調べた結果、なるほどと思えた事実です。

今後も楽しみな連載企画ですね。

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