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05/29/2011

放課後はミステリーとともに

「謎解きはディナーのあとで」が本屋大賞を受賞した東川篤哉(ヒガシガワ トクヤ)の小説「放課後はミステリーとともに」を読みました。もっとも書店であわてて手に取ったものですから、「謎解きは・・・」のはずが「放課後は・・・」だったのですが・・・

なかなか面白い本でした。昔よく読んでいた赤川次郎の小説に雰囲気が似ています。えっと思わせる意外な謎解きがつぎつぎ登場して楽しめます。第1話からして主人公 霧ケ峰涼の正体には唖然とさせられます。

その直前に読んだのが村上春樹の「海辺のカフカ」でしたから、非常にわかりやすく、読みやすい小説に思えたのは当然かも。

さて、順番が逆になりましたが、今度は間違わずに「謎解きは・・・」を買って読まなくっちゃ。(N)

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05/28/2011

つばめとめだかとトマト

某「道の駅」で売っている「○○○○○さんのトマト」が絶品と聞き、早朝車で40分かけて買いにいきました。オープン前から行列ができるというので7時過ぎに自宅を出発。雨が降っていましたので、8時過ぎても駐車場はすいていましたが、さすが人気店、8時半には満車になり、トランシーバーを持ったスタッフ数人が交通整理を始めました。

さて、オープンと同時に店内に入って目指す「○○○○○さんのトマト」を見つけ、2パック確保。引き続き新鮮なキュウリや千両ナス、ヨモギ餅、イチゴ、サクランボ、豆ご飯、ヨモギだんごなどを買いこみました。

レジを終わって気がついたのが、「メダカ」。いまや絶滅品種になったとも言われるメダカが2匹、小さな入れ物の中を泳いでいました。値札600円は少々、悲しかったのですが、懐かしい思いで眺めました。子供のころ、どこにでもいたものですが、最近とんと見たことがなかったものですから。

駐車場に戻る途中、上を見上げるとつばめの巣がありました。中からかわいい雛が4,5匹顔をのぞかせていました。これも久しぶりに見る光景。

雨の土曜日でしたが、朝からすがすがしい気分になりました。(N)

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大阪府咲州庁舎で声をかけられた

橋下知事の肝いりで大阪市から買い取った旧WTC。今では大阪府の咲州庁舎になっています。仕事で訪問することがあろうとは思っていなかったのですが・・・。

きのう21階で打合せをしていたところ、「あれ、Nさんでは? よく似てると思って見ていたがやっぱり」。声をかけてきたのは、むかし、知研関西セミナーでよくお会いしていたMさんでした。最近何年間もお会いしていないのに、よく名前まで覚えていらっしゃったものです。

少し、立ち話をしました。「確か、以前は浜寺公園の中の・・・で」「それはずいぶん昔の話だな」

それにしても50階以上の高層ビルでたまたま寄った21階に知人がいたとは。

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05/22/2011

愛*人競売

5月9日付Bloomberg Global Financeの見出しにびっくり。なんと「愛*人競売」ですから・・・

詳しく見ると、「70年間未公開 ピカソの<愛*人>競売に」

カラー写真が載っています。「ピカソの愛*人マリー・テレーズ・ワルテルを描いた<眠る娘>」。

ピカソが愛*人を描いた絵が競売にかけられ、79億円の高値で落札されそうだという記事です。人騒がせな見出しです。もっともその売却益は医学研究費としてシドニー大学に寄付されるそうですから奇特な人がいたものです。

例によって、とても女性を描いた絵とは思えぬピカソの絵、これが79億円ねえ・・・(N)

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孫がしゃべっていた!

1ヶ月ぶりに長女が孫を連れて我が家にやってきました。
いっしょに1ヶ月前、満1歳のお誕生祝いのとき撮影した動画をテレビ画面で見ていて、「あれ! しゃべってる!」

2歩足で立って歩けるのですが、まだ言葉はしゃべらないとみんな思っていました。ところが動画の中で、おばあちゃんの「寝んね」を真似て、はっきり「ネンネ」としゃべっていたのです。えっ、1ヵ月も前に?

パパもママも、おじいちゃんもおばあちゃんもびっくりです。繰り返して確認しました。(N)

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ストロンチウムは役に立っている

へーえと思ったのが4月21日付フジサンケイ・ビジネスアイに掲載されていた記事。

有害イメージの強い放射能のストロンチウムですが、炭酸ストロンチウムの形で中国から1万1000トン、ドイツやメキシコから7000トンずつ、合計2万7000トンも輸入されている重要な資源だそうです。

用途は二次放射線を防止する目的でカラーテレビ等のブラウン管ガラス(こちらはほとんど国内での製造を中止し、中国、タイ、マレーシアに工場移転しましたので最近ほとんどゼロ)、液晶用やプラズマディスプレー用に炭酸ストロンチウムが1万トン使われています。

そのほか、ストロンチウムフェライト磁石に3200トン、亜鉛の精錬工程で脱鉛用添加剤として2000トン使用されます。

日本の主要生産者2社のうち1社は「堺化学工業」です。(N)

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05/21/2011

映画 岳(がく)

人を愛し、山を愛する男 島崎三歩(小栗旬)が日本アルプスを舞台に繰り広げる感動の人間賛歌!!

先週はランキング1位、今週も2位と評判の映画です。

山の楽しさ、山の厳しさ、山の美しさを知り尽くした山岳救助ボランティアの三歩。彼の明るく、人なつっこい表情の裏には悲しくてつらい経験がありました。

新人山岳救助隊員久美(長澤まさみ)が身をもって知った自分の未熟さや大自然の猛威・・・そして多重遭難で直面した雪山の恐るべき現実。

美しくも厳しい冬山を舞台に、命の尊厳や勇気ある行動などをちりばめらた壮大なスケールの映画です。

「また、山においでよ」、右手を高くかかげた三歩の姿が印象的です。(N)

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05/20/2011

続・ウメサオタダオ展(2)

産経新聞のシリーズ「越境精神 梅棹忠夫の残したもの」第2回は「大きな声」。

梅棹先生のことばに、「なんにもしらないことはよいことだ」があります。小長谷教授著「梅棹忠夫のことば」(河出書房新社)の最初に取り上げられていることばです。同教授は、このことばに込められた2つの意味を解説します。

1つは、知らないからこそ学ぼう。もう一つは、大きな声で聞こえてくることは疑っておけという警告。

固定観念という思考の境界から自由であれという越境精神が埋め込まれているそうです。梅棹先生は、戦後、支配的だった左翼思想にも与することなく、イデオロギー・フリーを信条としました。

小長谷教授は、原発は安全という作られた「大きな声」を取り上げながら、「これまでが明るすぎ、作りすぎ、豊かすぎたのだと、思いみなす知恵も私たちには備わっている」とし、「これからの大きな声は、既得権をもたない私たち自身で作ろう」と呼びかけています。

梅棹先生の数々の名言を用いて、未曾有の国難に立ち向かわなければならないわが国を読み解くシリーズ、今後の展開が楽しみです。(N)

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05/18/2011

見方を変えれば、味方に変わる

東日本大震災の後、関西(関東も)で盛んに流れた大量のCMはあまり評判がよくなかったのですが、同じACジャパンでも北海道限定で流れている作品はいいですね。作品製作は電通北海道。

「ペットボトルは観葉植物の鉢になる。それは見方を変えたから」
「毎年降り積もる大量の雪が冷房のエネルギーになる」
「今まで捨てていたホタテの殻も製品の原料に」

最後は、「こんなこと 北海道にはまだまだあるはず。見方を変えれば味方に変わる。まずは身近なところから」

なるほどすばらしい視点ですね。感心しました。いままで捨てていたものを上手に使う工夫。ますます必要になってきますね。

CMには、札幌のかわいいモデル・高田秋(しゅう)さんが出演しています。


http://www.ad-c.or.jp/campaign/self_area/01/index.html

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05/17/2011

扇風機いろいろ

夏に向け、電気代節約のためエアコン使用を控えようと扇風機を買いに家電量販店へ。

一番安いのは500円(後からインターネットで調べると1500円でしたが)。箱に描かれた絵を見ると、なんと羽根を覆うカバーがありません。1歳の孫が来たとき触っては大変と、もちろん購入対象から除外。ウレタン羽根で柔らかいため安全という説明でしたが、実物に触ることができなかっためどんなものかわからず。羽根が柔らかいと風力も弱いのでは?

一方、高い方は5万4千円もする今年話題の「羽根のない扇風機」。中空の丸いリングがあるだけで、なるほど羽根がありません。そんな高級品は必要ないし、図体がでっかくて窓際のラックの上にちょこんと置く扇風機といったイメージではなかったためこちらも対象外。

名の知れたメーカーの製品は5000円、6000円ですが、その他メーカーの大半は2000円前後。そこで2100円のエアサーキュレーターという名の小型扇風機を購入しました。窓際に置いてスイッチを入れると、外気を吸い込んで部屋が涼しくなった気分。真夏にどこまで快適さを維持できるでしょうか?(N)

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05/16/2011

節電PC

電力危機対策が必要になってきました。
パソコン各社も節電PCの開発等知恵を絞っているようです。
フジサンケイ・ビジネスアイ 5月11日付にこんな記事が掲載されていました。見出しは、「節電PC、変身急ピッチ」。

IT各社がパソコンの節電対策に相次いで乗り出しています。日本マイクロソフトはウィンドウズ搭載パソコン向けに電力消費量を3割程度減らす自動変更プログラムの無償提供を開始しました。

富士通や日本ヒューレット・パッカード(HP)も、自社で製造するパソコンの節電を推めており、各社とも家庭やオフィスで最も身近なIT機器であるパソコンの節電を推進することで消費電力の軽減を目指しています。MSの自動変更プログラムは、同社のウェブサイトからダウンロードするだけで、ディスプレーの輝度を40%に抑制するほか、不使用時に待機状態に自動的に切り替えるなどの省エネ設定を自動的に行います。・・・東京電力管内のウィンドウズ搭載した2284万台のパソコンすべてに適用すれば35万キロワットの電力を節減できるそうです。

一方、富士通は企業用ノートパソコン向けに、電力需要がピークになる時間帯に自動的にバッテリーに切り替わるソフトを無償提供します。日本HPは、4年前の製品に比べ80%の電力削減ができるパソコンを発売します。(N)

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05/15/2011

九州新幹線全線開業記念弁当

久しぶりに新大阪から新幹線に乗ったのですが、同じホームのひとつ前が「さくら」。淡い水色の車体に「鹿児島中央」と書かれています。これに乗ったらそのまま鹿児島まで行けるのかと、ちょっぴり感激。
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買った弁当が「九州新幹線全線開業記念弁当」。なんと大阪・兵庫・岡山・広島・山口・福岡・佐賀・熊本・鹿児島の名物を詰め込んだ欲張り弁当です。

外観もカラフル、中身もバラエティに富んでいます。桜をイメージしたピンクの容器もしゃれています。(N)

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05/13/2011

しゃきしゃきワラビ

ワラビの季節ですねえ。ワラビといえば、これ「しゃきしゃきワラビ」です。

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1.野原から取ってきたワラビを水洗いします。
2.ワラビの根元側を1cmほど切り捨てます。
3.切った断面を重曹(たんさん)の粉末にちょん、ちょんとつけます。
3.ボールにワラビを入れます。
4.ワラビの上から熱湯を注ぎます(全体が浸るまで)。
5.半日放置すると、真っ青な水になります。
6.水を入れ替えてさらに半日おきます。
7.ワラビをだして2~3cmに切り、ポン酢をつけて食べます。

シャキシャキ感いっぱい。緑色をしたワラビが食べられます。煮込んだワラビしか食べたことのない人には、ちょっと珍しい?ワラビ本来の感触が味わえる調理法でしょうか。(N)

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05/12/2011

続・ウメサオタダオ展(1)

きょうから産経新聞文化欄に連載「越境精神 梅棹忠夫の残したもの」が始まりました。先日、ウメサオタダオ展を見学したとき、1時間半近く説明していただいた小長谷有紀(コナガヤ ユキ)教授(ウメサオタダオ展実行委員長)の執筆です。私のレポートに書ききれなかったトピックスが多数紹介されると思います。そこで同連載にあわせて続編を・・・

東日本大震災は未曾有の災害でした。「私たちはこれまで快適さばかりを求めて、迂闊にも、これほどまでに危険だということに気づかぬまま歩んできてしまった。私たちは今、エネルギーを求めて生活のありよう全体について見直しを迫られている。経済的かつ人道的な、新しい方法を求める段階に来ているのだ」。

小長谷先生によれば、「未来をえがくときが来た」。国はあてにならないし、政治家、財界、学界のリーダーたちにも任せることはできません。「だから、考える主役は私たち自身になる。梅棹忠夫の残した精神は大いに役立つのではないか」。

次回から梅棹忠夫の残したたくさんの資料を紹介しながら、「これからの生き方を考えるみちゆきに」、「未来へのイマジネーションを書き立てる」と予告しています。どんな展開になるのでしょう、楽しみではありませんか。(N)

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05/08/2011

ウメサオ タダオ展(9)

9回にわたって「ウメサオ タダオ展」を連載してきましたが、詳細な記録をとっていたわけではありません。誤解や間違いがあればごめんなさい。興味のある方は会場まで足をお運びになって、ぜひ実物に接してください。

最後に、展示物の中で特に印象に残ったものをいくつか・・・


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「ウイルソンの霧箱」です。梅棹先生は「みえる化」を半世紀も前から主張されています。その例として、見えない宇宙線を可視化するウィルソンの霧箱を紹介しています。展示されている装置は、小長谷先生が大阪市立大から借りてこられたもの。当時、梅棹先生は大阪市立大に勤務されていましたから、これを見て見えないものを見えるようにすることの大切さを痛感されたのでしょう。

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「コンニャク情報論」。小中学生にもっとも人気のある展示品だそうです。<コンニャクに栄養はないが、それなりの味覚はあるし満腹感も味わえる。情報も同じで別になにかの役には立たなくても、それはそれでよろしい。世の中には、なにもならない情報が無数にある、それでいい>。
ちなみにここに展示してあるコンニャクは特注品だそうです。「お店にはおでん用に切った小さいものしかなかったので」(小長谷先生)。

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「知的生産の技術」に出てくるこざね法です。先生は、アイディアを書いた紙切れをよろいのようにつなげて文章化の準備をされていました。

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検閲を逃れて日本に持ち帰るため、地図をばらばらに分解し、裏に精密な動物画を描いています。

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これも検閲を逃れるための工夫です。モンゴルの実態調査報告書に、動物の学術的研究といった表題をつけて偽装しています。

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太陽の塔に似た数千年前の遺物です。これを見せられた岡本太郎さんが、「おれの作品(太陽の塔)は数千年前にまねされている」と威張ったそうです。(N)

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05/07/2011

大阪天王寺の新名所 Q’s MALL

大阪・梅田は、JR大阪のホーム上にできた北と南を結ぶ大回廊と三越伊勢丹のオープンで大混雑らしいですね。一方、南の天王寺も「あべのマーケットパーク Q’s MALL(キューズモール)」のオープンで大賑わいです。

5月5日にのぞくと、1Fから2Fに上がるエスカレータに乗るために100メーター以上の列ができていました。他の店にくらべ通路が広く取ってありますし、腰かけて休めるところがあちこちにあり助かります。

関西初の出店で話題になった「Shibuya 109 Abeno」も超満員。入口と出口をつくって一方通行にしていました。「109が梅田やなんばでなく、どうして天王寺に?」と思ってしまいますが、事前リサーチの結果、「天王寺界隈には女子学生が多く、109系列店の売り上げも多い。今後ますます期待できる地域」との経営判断だそうです。

3Fの広大なフードコートも人でいっぱい。ジェラードにも長い行列。ひるぜんファーマーでパンを買うまでに10分くらい待たされました。

現在、近鉄百貨店が日本一高いビルを新築中です。天王寺(阿部野橋)界隈も様変わり。

大阪のキタもミナミも、さらに南の天王寺にもどんどんお店ができていますが、購買力の方は増えるのでしょうか。そちらが心配。(N)

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ウメサオ タダオ展(8)

2階には、著作の表紙(カラーコピー)がずらりとならべてあります。
その中に私の文章も取り上げていただいた岩波新書「私の知的生産の技術」が・・・。岩波新書50周年記念企画の入選作品集です。

以前、知研関西のパーティーで梅棹先生にお礼を申し上げたところ、「あの本はよく売れましたね」とおっしゃったことを覚えています。すでに失明されていた先生は、応募原稿を耳から聴きながら審査された、と同書前書きにお書きになっています。

ところで岩波新書の大ベストセラー「知的生産の技術」は刊行後40年経ちますが、つい最近までただの一度も改訂されませんでした。活版印刷時代の初刷りのまま、1字の修正もなく40年間も書店に並んだ本はきわめて珍しいそうです。この間、岩波の社長は6人も替わっています。小長谷先生によれば、つい最近誤字が発見され、初めて(87版?)改訂されたそうです。

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05/06/2011

ウメサオ タダオ展(7)

さて、1時間15分ほどの退官記念講演(ビデオ、放映時間が決まっています)を見た後は、館内を見て回ります。といっても広大な1、2階のスペースをフルに使った展示ですからちょっと大変。

まず2階で目についたのが年代別展示。39歳のところに、「過去の女は、いわば不発弾だ」とのことば。「女の才能は、大部分は未開発のままで、結婚とともにおしまいになった。これからは、女は爆発する。爆発の条件が熟してきたのだ」。

39歳のとき、朝日新聞に連載した「新しい家庭づくり」の文章です。

案内していただいた小長谷先生はこの言葉についてこんなコメントをされています。さすが第一線で活躍されている女性研究者らしいご意見です。
「ところで、右の文章の最後の一文は、半世紀も前の状況を写しているから、ムカつく。<やれるところまでやらせてみる>だなんて。女が社会的に活躍することに関して、いちいち、連れ合いから許可を求めなければならないような時代は過ぎ去った。21世紀にはもはや不適切な表現になった、と思いたいが、どうだろうか」。(「梅棹忠夫のことば」 P93)

小長谷先生が噛み付かれているのは、次の文です。
「それよりも、日本の夫たちにとって、細君がどれほどの才能をもっているか、やれるところまでやらせてみるのも、ちょっとたのしみなことではないか」

思いがけない反撃に天国の梅棹先生も頭をかかれているかもしれませんね。(N)

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05/05/2011

高瀬舟羊羹

「高瀬舟」といえばあの森鴎外の名作、もちろん京都。と思っていたら、岡山県真庭市に醍醐桜や周辺の温泉めぐりをしてきた知人のお土産が「高瀬舟羊羹」。かわいい舟の形をした紙製の容器に一口サイズの羊羹が入っています。岡山の山間部でどうして高瀬舟?

と思って観光案内を検索すると、
<勝山町から落合町にかけてのこの地域が、かつて高瀬舟の発着場だったことに由来し、高瀬舟に見立てた一口サイズの大きさに包装された羊羹が有名で、商品名としては「高瀬舟羊羹」「田舎羊羹」などがあります。羊羹の表面が糖化により硬く、白っぽくなっていて、外はカリッ、中はモッチリとした独特の食感を楽しめることで有名です」。まるで大阪のたこ焼きみたいな表現ですが・・・

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さらに、吉見屋羊羹さんのHPには、

<あるときは豊穣の山幸を積み、あるときは鮮やかな海幸を載せ、山と海を結んだ高瀬舟。中世(千三百年ごろ)
から昭和のはじめまで、かつて全国の大河清流でみられた高瀬舟の"結ぶ心"を今に伝える古見屋の高瀬舟羊羹。一粒より吟味いたしました小豆を使い、丹精込めてつくりあげております>。

<日露戦争当時の旭川。丸太を積んだ高瀬舟が写る貴重な一枚>。

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なお、醍醐桜(写真は観光連盟HPから)とは
<花の名所が多い落合の春の中でも、筆頭は何といっても醍醐桜。日本名木百選にも入る県下一の巨木で推定樹齢は700年。後醍醐天皇が隠岐に遷幸の際、ここに立ち寄られてこの桜を賞されたと言われています。4月中旬の満開の姿は、その壮観さに思わず息をのむほどです>。
もっとも知人が訪れたには4月下旬のGW直前ですからさすがに時期が過ぎていたようです。「醍醐桜があんな細い道を登った山の上にあるとは思わなかった」と言っていました。 (N)

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ウメサオ タダオ展(6)

退官記念講演の続き。

梅棹先生の目指したシステムは、既存の大学とはまったく異なります。すべて共同研究。専門の異なる人が議論します。研究費もまったく分けず、プールして使います。一人一人に分配すればわずか100万円でもまとめれば数千万円。巨大な研究ができます。

大学の研究の自由は、しばしば「研究しない自由」になってしまいます。学者は本来怠け者。今までのぬるま湯では出るに出られない。ということで梅棹先生が導入されたのが、論文1ページあたりのコスト(給料)計算。「司馬遼太郎さんよりコストの高い人がいるのはおかしいでしょう」。さすがにこれを見習う施設はなかったようです。

民博のシンポジウムや成果はすべて刊行されます。しかもこれらを図書室の入り口に陳列しますので、だれがどれだけ仕事をしたか、しなかったかが一目瞭然。館員に競争させているわけです。非常に厳しい環境のなかで活力を維持します。

民博の未来について。
「一瞬たりとも油断してはいけない。ゆめゆめ油断めさるな!」(最近できた江戸東京博物館は非常に良くなっている。民博が影響を与えたと思うが、ある意味では追い越された部分もある。負けないようにイノベーションを継続しなければdeadに入る)
「絶えざるイノベーションを!」
「共同研究は経営だ。共同研究を雑用と考え、他人にやらせる人がいる。すべて自分でやらないといけない。成果がでなければ経営で赤字を出すのと同じ。倒産してしまう。そんな人には代わってもらわなければならない。人間のイノベーションが必要だ」
「研究経営論、情報管理論の2冊が遺言状だ。よく読んでほしい」(N)

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ウメサオ タダオ展(5)

退官記念講演の続き。

民博の大きな特徴は、現物と対話してもらう露出展示です。当時(いまでも)展示品に触ったり写真をとることは厳禁というのが常識だったのですが、民博は触ってもいいし、撮影も自由を貫きました。これには反対する人も多く、佐々木先生も反対されたそうですが、梅棹先生は性善説にかけて断行します。それ以来、なくなったり、壊れた展示品は一点もないそうです。「日本国民はたいしたものだ」。

写真撮影について「多くの博物館や美術館が禁止しているのは、絵葉書が売れなくなるためだろう。民博はいくらでも撮影してもらっていい」。

「いままでの博物館は基本的に宝物を展示している。東京、京都、奈良の国立博物館はすべて文化財保護法による施設、民博は学校教育法に基づく研究施設で展示品は研究資料であって宝物ではない。いわば国立の古道具屋だ」。

以前、シカゴ美術館に行ったとき、写真撮影OKだったことにびっくりしました。念のためスタッフに聞くと「かまいませんよ。ただし、フラッシュ撮影により絵に悪影響を与える可能性があるところは暗くしてあります。そこではフラッシュ撮影しないでね。近くにいるスタッフに確認してください」。そこで安心して撮影していたら、事情を知らない日本人の若い女性観光客からにらまれましたが・・・

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05/04/2011

ウメサオ タダオ展(4)

退官記念講演の続き。

民博設立で走り回っているとき、佐々木先生は梅棹先生の「民博はガラクタを展示するところ」という発言にハラハラされていたそうです。

当時、博物館といえば役に立たない施設と思われていました。勤務する人も定年前のうだつのあがらない人というイメージ。ところが梅棹先生は、博物館を文明のアバンギャルド、最先端を走るもの、未来を切り拓いていくものと位置づけます。従来の博物館とはまったく反対です。新しい実験をどんどん進めます。当時、まだ使い物にならなかった大型コンピューターなど、情報機器を大量に導入します。
「供給が需要を生む」という先生の信念は、その後次々実を結びます。現物が目の前にあれば、研究者は手を出すのです。

いまでは「ビデオテープ」からディスクの時代になってしまいましたが、「ビデオテープ」いうことばは英語ではなく、なんと梅棹先生の造語だそうです。ラテン語とギリシア語を合成したものだそうで。これは知りませんでした。

写真は館内を飾る梅棹先生の名言を書いた垂れ幕の数々。(N)


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ウメサオ タダオ展(3)

退官記念講演の続きです。

日本の法律では、都市公園内に研究施設を作ることが禁じられているそうです。許されるのは陳列場。ですから名前に「研究」が入っていてはまずい。そこで当初案に含まれていた「研究」と「学」の文字から「研究」を除いて「学」だけ残すくことに。「研究とは何か、ケンケンガクガク(研・学)の議論を経て決めた」。本来なら「カンカンガクク」でしょうが、それではしゃれにならないため、あえてケンケンガクガクとおっしゃったのでしょう。梅棹・佐々木両先生のお二人がいかにも懐かしそうにお話になっていました。もちろん、できてしまえば超一流の世界的な研究施設に変身です。

「大学以上の研究成果をあげているのに、大学しか学位を与えられないのはおかしい」。文部省はきまりだからと頑として認めようとしません。梅棹先生は、「それなら国内の同様な施設が集まって大学院大学を作ってしまおう」と決断されます。ということで、いまの民博は博士課程のみの大学院大学でもあります。ホームページによれば「(民博は)大学院後期課程(博士課程)のみの大学院大学である、総合研究大学院大学 文化科学研究科の地域文化学専攻と比較文化学専攻が設けられています」。(N)

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万博公園・日本庭園のいま(5)

順に 八重桜、八重桜、アセビ(多分)


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ウメサオ タダオ展(2)

「梅棹忠夫館長退官記念講演会」(ビデオ)は、佐々木高明館長(当時)との対談でした。梅棹先生が72歳のときです。この中で面白い話がいろいろ出てきますが、そのひとつが民族学博物館設立に向けて本格的に動き始めたころのエピソード。

関西にしか親戚もいない先生が東京の文部省の一室にできた準備室で働かなければならなくなりました。東京の知り合いといえば、東大の中根千枝教授くらい。社会人類学者として有名な東大初の女性教授ですね。そこで中根先生の自宅に寄留させてもらおうということになったものの、「京大梅棹教授、東大中根教授と同棲」なんてマスコミに騒がれては大変と、結局取りやめになったそうです。そんなお話を梅棹先生と佐々木先生が笑いながら紹介されていました。退官記念講演としてはちょっと異例の内容だったでしょうね。

先生の茶目っ気発揮というところでしょうか。

写真は順に「日本庭園入り口方面から国立民族学博物館を望む(正面玄関は右手奥)」、「先生直筆のスケッチ」、「執務机(失明されたので執筆活動には使われていないそうです。ご利益があるかもしれませんので座ってもいいですよ、と小長谷先生がおっしゃっていましたが、誰も座りませんでした。畏れ多くて?)」

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05/03/2011

征志とユキの物語

楽しみにしていた小説「阪急電車」のスピンオフドラマ「征志とユキの物語」。地上波(関西テレビ)で放送するというのでレコーダーをセットして寝たのですが・・・

今朝起きてチェックしたところ、肝心のドラマは録画されていませんでした。あれ?と思ったら、他の番組が延長され、30分放送がずれこんだたようです。

しかし・・・CATVのJ:COMで5月2日(月)24:30から25:00まで放送されるとの情報を得て、今夜はちゃんと起きて先ほどまで見ていました。映画と同じく、いい内容でした。

「阪急電車」の冒頭とラストを飾る征志とユキの物語は純愛物語です。独立した物語にできる内容になっていますね。白石美帆さんと永井大さんがほのぼのとするようなカップルを熱演しています。

なお、5月4日(水)24:30から25:00までJ:COMの再放送がありますので見逃した方はそちらでどうぞ。(N)

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05/02/2011

万博公園・日本庭園のいま(4)

順に モクレン、ツツジ、ツツジ、クチナシ

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万博公園・日本庭園のいま(3)

順に 小川と橋、ドウダンツツジ、八重桜とドウダンツツジ

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万博公園・日本庭園のいま(2)

順に 八重桜、小川と少女、フジ

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05/01/2011

万博公園・日本庭園のいま(1)

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映画 阪急電車。本日深夜 関西TVをぜひ!

つい1週間前まで「アリカワ ヒロシ 男性」とばかり信じていた作者が、実は「アリカワ ヒロ 女性」だと知り、びっくりしました。小説を読んだときは気がつきませんでしたが、映画を見て納得。女性ならではの感性にあふれたストーリーや発言が山盛りです。男性ならこういう小説は書けませんね。

「おや」と思ったくらい、小説の構成がユニークです。次から次へと展開するさまざまな人間模様が、じつに巧妙につながっていくのは見事。映画がどう表現するのかと楽しみでした。期待を裏切らないできばえでしたね。

やさしいけど毅然とした態度を見せるおばあちゃんの時恵(宮本信子さん)。電車の中で騒ぐおばちゃん連中を叱り付ける迫力には圧倒されました。

神戸出身の戸田恵梨香さんが演じるのは、恋人のドメスティックバイオレンスに悩む女子大生ミサ。この人の笑顔には大人の女性を感じさせる、なんともいえない魅力があふれています。

恋人を後輩(安めぐみさん)に寝取られ、結婚式で討ち入りを果たした翔子役の中谷美紀さんはベテランの味を出しています。

堺出身(でも高校は摂津市)の谷村美月さんは、あの権田原美帆(ごんだわら みほ)役。かわいい女の子なのに時代がかった苗字がかわいそう。彼女、2年前くらい前はもっと細面だったような印象が・・・

子役の芦田愛菜ちゃん、気弱な主婦・房江の南果歩さんなど出演者も多彩です。もっとも主役はみんな女性ですね。女性作家らしく、さまざまな女性の人生を織り込んだストーリーになっています。

ところで・・・なんだか物足りないなあと思ったのは、小説の冒頭とエンドを飾る征志とユキが映画に出てこないこと。有川さんにこの小説を書かせる動機になったといわれる武庫川の中洲に作られた震災復興の願いを込めた「生」の字の話も。

不思議だなあと思ったら、ちゃんと「スピンオフドラマ! 阪急電車 片道15分の奇跡 征志とユキの物語」という作品ができていたのですね。俳優は征志:永井大、ユキ:白石美帆。auのLISMOドラマプロジェクトで4月1日から毎週金曜日に配信されたようですが、本日深夜(5月2日午前1時10~40分)、関西テレビで放送されますよ。これは録画してみなければ!

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