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05/06/2011

ウメサオ タダオ展(7)

さて、1時間15分ほどの退官記念講演(ビデオ、放映時間が決まっています)を見た後は、館内を見て回ります。といっても広大な1、2階のスペースをフルに使った展示ですからちょっと大変。

まず2階で目についたのが年代別展示。39歳のところに、「過去の女は、いわば不発弾だ」とのことば。「女の才能は、大部分は未開発のままで、結婚とともにおしまいになった。これからは、女は爆発する。爆発の条件が熟してきたのだ」。

39歳のとき、朝日新聞に連載した「新しい家庭づくり」の文章です。

案内していただいた小長谷先生はこの言葉についてこんなコメントをされています。さすが第一線で活躍されている女性研究者らしいご意見です。
「ところで、右の文章の最後の一文は、半世紀も前の状況を写しているから、ムカつく。<やれるところまでやらせてみる>だなんて。女が社会的に活躍することに関して、いちいち、連れ合いから許可を求めなければならないような時代は過ぎ去った。21世紀にはもはや不適切な表現になった、と思いたいが、どうだろうか」。(「梅棹忠夫のことば」 P93)

小長谷先生が噛み付かれているのは、次の文です。
「それよりも、日本の夫たちにとって、細君がどれほどの才能をもっているか、やれるところまでやらせてみるのも、ちょっとたのしみなことではないか」

思いがけない反撃に天国の梅棹先生も頭をかかれているかもしれませんね。(N)

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