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05/20/2011

続・ウメサオタダオ展(2)

産経新聞のシリーズ「越境精神 梅棹忠夫の残したもの」第2回は「大きな声」。

梅棹先生のことばに、「なんにもしらないことはよいことだ」があります。小長谷教授著「梅棹忠夫のことば」(河出書房新社)の最初に取り上げられていることばです。同教授は、このことばに込められた2つの意味を解説します。

1つは、知らないからこそ学ぼう。もう一つは、大きな声で聞こえてくることは疑っておけという警告。

固定観念という思考の境界から自由であれという越境精神が埋め込まれているそうです。梅棹先生は、戦後、支配的だった左翼思想にも与することなく、イデオロギー・フリーを信条としました。

小長谷教授は、原発は安全という作られた「大きな声」を取り上げながら、「これまでが明るすぎ、作りすぎ、豊かすぎたのだと、思いみなす知恵も私たちには備わっている」とし、「これからの大きな声は、既得権をもたない私たち自身で作ろう」と呼びかけています。

梅棹先生の数々の名言を用いて、未曾有の国難に立ち向かわなければならないわが国を読み解くシリーズ、今後の展開が楽しみです。(N)

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