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05/05/2011

ウメサオ タダオ展(5)

退官記念講演の続き。

民博の大きな特徴は、現物と対話してもらう露出展示です。当時(いまでも)展示品に触ったり写真をとることは厳禁というのが常識だったのですが、民博は触ってもいいし、撮影も自由を貫きました。これには反対する人も多く、佐々木先生も反対されたそうですが、梅棹先生は性善説にかけて断行します。それ以来、なくなったり、壊れた展示品は一点もないそうです。「日本国民はたいしたものだ」。

写真撮影について「多くの博物館や美術館が禁止しているのは、絵葉書が売れなくなるためだろう。民博はいくらでも撮影してもらっていい」。

「いままでの博物館は基本的に宝物を展示している。東京、京都、奈良の国立博物館はすべて文化財保護法による施設、民博は学校教育法に基づく研究施設で展示品は研究資料であって宝物ではない。いわば国立の古道具屋だ」。

以前、シカゴ美術館に行ったとき、写真撮影OKだったことにびっくりしました。念のためスタッフに聞くと「かまいませんよ。ただし、フラッシュ撮影により絵に悪影響を与える可能性があるところは暗くしてあります。そこではフラッシュ撮影しないでね。近くにいるスタッフに確認してください」。そこで安心して撮影していたら、事情を知らない日本人の若い女性観光客からにらまれましたが・・・

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