« 二日目のカレーは食中毒の危険いっぱいだった! | Main | 歩車分離式? »

07/02/2011

続・ウメサオタダオ展(6)

産経新聞6月23日付「越境精神 梅棹忠夫の残したもの 6」は「知的インフラ/核心とらえる視野構築」。

昭和45年の佐藤栄作首相あて手紙の草稿(写真)が掲載されています。梅棹先生は昭和39年、小松左京たちと「万国博を考える会」という勝手連をつくり、万博実現への道を作ります。

チーフ・プロデューサーに岡本太郎を推薦したり、内閣総理大臣佐藤栄作、万博協会会長石坂泰三のあいさつ文の起草もおこなっています。万博成功のさなかに佐藤首相に直々に会って、跡地に博物館をつくる最終的な詰めもおこなっています。

佐藤首相とは、昭和42年、梅棹先生の出版間もない「文明の生態史観」を読んだとき以来の仲だったそうです。
「学者が学問の聖域を超えて政治家と関係を結ぶとき、政治家にとっても同時に越境によって視野の拡大が始まる。・・・梅棹の文明論を読んで・・・世界をどう見るか、何のための政治か、という本来の目的にふさわしい知的インフラを脳内に築くことができるだろう」(小長谷教授)。

梅棹先生は、「人類の進歩と調和」を構想する一方で、「このまま進歩がつづけば、われわれはもう破滅するしかない」と感じ、「一種の反文明主義が出てこなければならない」と危惧しました。知研関西・ローマ字学会の講演会や座談会でもそんな話を何回かお伺いしたことがあります。

小長谷教授は今回の最後を、次のような文章で締めくくっています。
「(梅棹にような)長期的な視野あるいは宇宙目線を、わたしたちはいまどのように得ることができるだろうか」。
たしかに最近の政治家をみても、そんな長期的な視野をもった人はいそうにないですね。(N)

|

« 二日目のカレーは食中毒の危険いっぱいだった! | Main | 歩車分離式? »