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01/03/2012

2012年正月の新聞(3)社説

コラムでは同じようなことを書いていても、社説となれば、俄然各紙の立場が違ってきます。こうして並べてみると新聞のスタンスがよくわかります。記事はこうした社論をベースに書かれますので、それらを頭に入れたうえで読む必要がありますね。

産経:日本復活の合言葉 「負けるな」
 「身勝手な慣習に現実を直視しない」戦後民主主義。想定外を考えようとしなかった思考停止状態。国家として非常事態への備えを疎かにしてきた◆国家が総力を結集する仕組みが不十分なまま放置されてきた◆日本を無力化するため主権の行使を制限してきた憲法の見直しこそ、なんとしても急がねばならない◆日本が強い国に生まれ変わるためには胆力と構想力を持った指導者が欠かせない(→これが今年、産経が企画「The リーダー」を立ちあげた理由でしょう)◆したたかに、しなやかに自由と民主主義を守る国々と連携を強め、繁栄と安全という国益を守る必要がある。これまでのように特殊事情を釈明して逃げ回るのでなく、自らのアイディア、世界経綸、独立自存の精神が問われている。負けてはならないのだ。

日経:転換期日本 変化の芽を伸ばす  資本主義を進化させるために
 世界のいたるところで政治・経済がうまくまわらない◆民主主義、資本主義の危機。民主主義の問題は、今の生活をよくしようとして負担をきらい、将来の資産を先食いすること◆日本再生のために国家目標として、グローバル社会で生き抜くことを高く掲げ、転換期を乗り切っていこう。

毎日:2012年激動の年 問題解決できる政治を
 日本から誇るべき政治的プロセスを発信できないか◆ピンチをチャンスにつなげるのもまた政治である。

読売:「危機」乗り越える統治能力を ポピュリズムと決別せよ
 消費税、沖縄、TPP、原発はすべて先送りできない◆古くなった原発は高性能で安全な原発に更新する◆新興国に安全な新型原発の技術を提供しノウハウを輸出することは、日本の信頼回復に役立つ。

朝日:ポスト成長の年明け すべて将来の世代のために
 国の借金は、まだ生まれてもいない先の世代が決定権のないまま負担だけさせられる。民主主義の欠陥である◆取り組むべきは、社会保障と税の一体改革により、成熟社会の基盤をつくること◆医療・介護・教育といった社会的サービスを再建することが量的拡大に代わる新たな経済社会につながる◆シルバー(高齢化)、グリーン(環境)が次の活力ある経済を作るタネ。それは成長から成熟へ社会を切り替えることでもある。

(N)

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