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04/24/2012

宮部みゆきさんの <パーフェクト・ブルー>

宮部みゆきさんの長編第1作。冒頭3ページの凄惨な殺人事件の描写が突然消え、話は全然違う探偵事務所や製薬会社を舞台にしたシーンへ。やがて殺人事件の裏に潜む薬害事件およびあっと驚く核心へと展開していきます。
巻末の解説で、鮎川哲也氏が宮部さんを絶賛しています。
<素材が金剛石でなければいくら師匠がサンドペーパーでこすっても優れた女流新人が生まれるはずがない。宮部さんは本質的にダイアモンドだったのである。・・・八面六臂の大活躍を演じてみせ、世人をあっといわせる。これだけ書けばそろそろ疲れを見せ始めるころであるが、あの小柄な、可愛らしい体のどこにこんなファイトが潜んでいるのであろうか。・・・登場してわずか5年という短い歳月の間に、日本推理サスペンス大賞、日本推理作家協会賞、吉川英治文学新人賞を獲得した超人的な才能を持っている。・・・呼吸を得た(ストーリーの)展開はすでにベテラン作家に通じる。「末恐ろしいお嬢さん」なのである。・・・彼女のなみなみならぬ才能を見せ付けられた思いがする。・・・ミステリーの多くは陰湿な殺人事件を描くものだが、宮部さんの書くものは軽快な筆さばきに加えて内容が明るい。・・・それがまた好評を博する理由のひとつではないか> (「パーフェクト・ブルー」1982、加筆訂正版1992)

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