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05/02/2012

宮部みゆきさんの <長い長い殺人>

TBS系「宮部みゆき4週連続極上ミステリー」第3夜(5/21)で放送される「長い長い殺人事件」を読みました。

並みの推理小説5作品分くらいの登場人物が次々出てきて、読みかけで中断すると話の筋を思い出すのにちょっと苦労するくらい。それらがやがて1本にまとまり、最後はあっと驚く結末へ。理路整然としたマップが作者の頭になければ、こんな小説は書けないでしょう。いつもながらの宮部ワールドです。
しかも、この小説は「財布が事件を語る」という突飛な設定になっています。

カッパ・ノベルズの裏表紙に作家・佐野洋氏がこんなことを書いています。
<宮部みゆきさんが出てきたとき、この人は大物になると予言した。ミステリーのセンスが抜群である上に、確固とした自分の世界を持っている点に手応えを感じた。その後の活躍には、ただ驚くばかり。流行を追わず、一個所に立ち止まらず、次々と新しいものに挑戦して行き、文句なしの傑作を作り出していく。ことに、「長い長い殺人」は、財布を主人公にした連作短編を装いながら、実はそれが一つの長編になっている特異な作品であり、恐らく外国に出しても高い評価を得るに違いない>。

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