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08/05/2012

宮部みゆきさんの <返事はいらない>

平成3年10月発表の短編集です。私が読んだのは平成14年31刷の文庫本。6つの短編が入っています。
<返事はいらない> 
失恋女性がコンピューター犯罪の片棒をかつぐ物語。微妙な女性心理を描きます。
<ドルシネアにようこそ> 
作者自身を投影したような若い速記学校に通う男性が、駅の伝言板に書き続ける最初から読み手のいない「ドルシネアで待つ」。ある日、返事が書き込まれます。華やかな東京で、華やかとは無関係な生き方をしている若者の切なくハートウォーミングなストーリー。
<言わずにおいて> 
上司とけんかをして退職を決めた女性のそばを疾走してきた車。運転手は彼女を見て、不思議な言葉を叫んだ直後、土手に激突、同乗していた妻とともに死んでしまいます。仕組まれた事件の真相は?
<聞こえていますか>
引越し先の電話機に仕組まれていた盗聴機のなぞをめぐってサスペンス
タッチのユーモラスな展開をみせます。
<裏切らないで>
東京はすべての人にとって公平に幻の場所。東京に騙され、幸せ詐欺にかけられた2人の女性をめぐって殺人事件が起きます。
<私はついていない>
結婚間近の女性が、借金のかたに婚約指輪を取られます。急遽、借りた代品はイミテーションでした。カード地獄を題材に、ユーモラスな短編に仕上げています。

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