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09/18/2012

宮部みゆきさんの <堪忍箱>

江戸の下町を舞台にした怪異小説集です。人間の哀しさ、弱さ、そ​れゆえにひたむきに生きる人々をテーマにしています。

収録作品は、「堪忍箱」、「かどわかし」、「敵(かたき)持ち」​、「十六夜髑髏」、「お墓の下まで」、「謀りごと」、「てんびん​ばかり」、「砂村新田」の8編。

それぞれ、小説の書き出しからたちまち引き込まれてしまいます。​じつにうまい。たとえば、

<その子供は、のっけからこう言った。「おじさん、おいらをかど​かしちゃくれないかい?」>(かどわかし)
<思いあまって用心棒を頼もうと決めるまでのあいだに、加助は三​度刺し殺された>(敵持ち)
<踏みしめる足元の枯れ落ち葉が、これから交わそうとしている内​緒話を先取りするように、かさこそと音をたてる>(お墓の下まで​)

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