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10/29/2012

「藤原正彦先生の講演 日本のこれから、日本人のこれから」(その8)

藤原先生のお話も最終ステージに入ります。戦後、個人を言い過ぎた日本は、いまこそ国柄を取戻し、世界を救い、人類に貢献すべきと説きます。落ち目の日本ですが、いまこそ祖国の素晴らしさを自覚し、復活に向けて努力しなければ・・・

<日本人が国柄を失うと何もなくなる。金を集めるより徳を積むこと。人の気持ちを察すること。なぜ日本人だけが美しい情緒・形、美的感受性を持つのか。これは縄文時代から土着の思想として日本人が持ってきた知恵である>
先生は、いまの日本人があまりにも日本の良さ、素晴らしさを自覚していないことを嘆きます。その責任は教育にもあります。日本人が気づいていない日本人の素晴らしさはたくさんあるのですから。
<お茶の水女子大1年生の読書ゼミで、学生が「日本は恥ずかしい国」と言った。今の歴史教育は恥ずかしいところだけ教えている。輝かしいところを教えていない。美的感受性があるから、あらゆる分野(文学、美術・芸術、数学、物理学・・・)が発展してきた>

<秋の虫の音を美しいと感じるのは、日本人とどこかの土人だけ。紅葉狩りを愛でるのは日本人だけ。西欧人には、ただの枯れる直前の葉っぱとしか映らない。1年のうちわずか4,5日しか咲かない桜に、日本人ははかなさ、もののあわれを感じる。こうした気持ちが祖国愛となり、自然にひざまずく謙虚さにも通じる。欧米人にとって自然は「人間のために征服すべきもの」でしかない。

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