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10/09/2012

宮部みゆきさんの <龍は眠る>

今年1月から宮部みゆきさんの本を読み始めて33冊目。1991年の作品です。日本推理作家協会賞を受賞しています。いつもながら構成がじつに巧みです。嵐の中で起きた子供の死亡事故、そして二人の不思議な少年。はたして二人はサイキック(超常能力者)なのか、それともペテン師なのか? 次第に登場人物が増え、お互いの関係がどんどん複雑になり、ストーリー展開がつかめなくなってきます。じつはこれらが水面下で、大きな事件につながっていたのです。そして文庫本全体529ページの最後20ページで突然、全体像がクリアになります。意外な犯人・・・周到に考えられた、驚きのストーリーです。
超常能力を持っているがゆえに、生きていくことがむずかしいというテーマは、私にとっていままで考えたこともない意外な問題でした。確かに、自分にそういう能力があって相手の考えていることがすべて見通せたら、これほど深刻なことはないでしょう。

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