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11/28/2012

養老孟司先生の講演 その5

(講演も終盤に近づくと、俄然難解になってきます)。
生まれたときと75歳になった今の自分は、すべての分子が入れ替わっている。同じ自分ではない。自分なんてないよ。あるのは矢印だけ。おれってなんだろう?
「自分、個、私」は、今ではすっかり公(オオヤケ)になっている。環境省ができたとき、「自分」が公になった。田んぼ→稲→食べる→自分の体になる =田んぼは自分と地続き。
人は病院で生まれ、病院で死ぬ。今の自分は病院を仮出所しているだけ。月面上陸したアームストロングは裸で歩けない。宇宙服の中に1気圧の空気が入っている。空気はおれそのもの。
時代がずれる。その時代のメタメッセージから何を受け取るか? 
マスコミも悪いが、真っ赤なうそを書くことは少ない。自分ひとりで生きているわけではない。かつてウィーンのユダヤ人精神科医ビクトル・フランクは「人生の意味は自分の中にはない」と言った。今、そんなことを言う人はいない。
(うーん、わかりにくいなあ、と思っていたら最後の一言は)
「後は、自分でお考えください」。

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