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11/30/2012

宮部みゆきさんの <魔術はささやく>

宮部みゆきさん初期の傑作です。第2回日本推理サスペンス大賞を受賞。2回テレビドラマ化されています。1990年日本テレビ(山口智子、吉岡秀隆、浅野ゆう子)、2011年フジテレビ(木村佳乃、中村蒼、小池栄子)。原作が発表された1989年当時、この小説が扱っているトリックは学術的にも未知の領域、まさに魔術でした。
連続して発生した若い女性の自殺、そしてタクシーの前に飛び出しはねられて死亡した女性。彼女たちには共通の秘密がありました。「次は私が・・・」、おびえるもうひとりの女性、そして事故に巻き込まれたタクシー運転手に育てられている少年の周りに不思議な出来事が次々。多発する事件は謎の魔術師の手によるものなのでしょうか?
数々のサスペンス、過去に犯した大罪への贖罪意識といった多くの要素を織り交ぜながら物語は展開していきます。

新潮文庫巻末の解説にこんな文章がありました。
<宮部みゆきは、時代小説からミステリーまで何を書いても傑作を生み出してしまうというとんでもない、すごい作家である。登場人物がどんなことを考えていて、次に何をするのか皆目見当がつかないという意味でいつもスリリング。いったい何が始まるのだ、という期待に押されてページをめくっていく>

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