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11/14/2012

正倉院展 その2

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今年最大の目玉は、鮮やかなコバルトブルーのガラス容器「瑠璃坏(ルリノツキ)」です。ポスターにもこの印象的な濃い青のさかずきが取り上げられています。第1展示室から第2展示室に移動したとき、プラカードを持った男性が立っていました。「瑠璃坏を最前列で見る人はこちらの列に並んでください。ただいま20分待ち」。すぐそばでじっくり見たい人は、並ばなければならないのです。せっかく来たのだから時間もあるし、と並んだのですが、奇妙なことに気づきました。ガラスケースの中の
現物を遠くから眺めると、どう見てもポスターと違う。全体が神秘的なコバルトブルーのはずなのに上部と下部は白色、ブルーなのは中央だけです。謎が解けたのは、間近まで近づいて目の位置を上下させながらじっくり眺めたとき。確かに全体はブルーなのですが、少し離れるとブルーに見えるのは高さ方向中央だけ。下に敷かれた白い布の色が反射してこんな不思議な現象が起きるようです。ガラスには固定の色があるというより、周囲に合わせていくらでも変化するという魅力を発見しました。
先日のNHK「日曜美術館」が、瑠璃坏の復元作業を放送していました。周囲に22個の円環を取り付けるのは現代でも大変。加熱、冷却を繰り返さなければならないため、熱ひずみで剥がれたり、楕円になったり、縮んでしまいます。当時の技術レベルはかなり高かったようです。
列に並んでいた人の中に、「ちっさ、もっと大きいと思っていた」と話している人もいました。花瓶じゃなくて、さかずきですからねえ、そんなに大きいはずないですよね。実物サイズは口径8.6cm、高さ11.2cm、重さ2625gです。

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