« JR大阪のイルミネーション | Main | 夜の海遊館  その1 »

11/19/2012

養老孟司先生の講演 その2

関西に来ると、日常会話の中にお金の話が出てくる。関東では出ない。サムライ文化と商人文化の違い。関西や日本海側の地方は金持ちで豊か。長い間、お金があって豊かに生きてきたところにはいい文化が育つ。
明日で後期高齢者になる。誕生日に学生から生まれた日の新聞をプレゼントされたことがある。昭和12年は中国と戦争が始まった年。表裏の2面しかない新聞の記事はすべて戦争。当時も庶民の生活はあったのに、一切記事になっていない。記事から伝わってくるメタメッセージ(メッセージを抽象化したもの)は、時代によっていつのまにか変わる。意識されないうちに・・・。40代と60代では大きなギャップが生じ、お互いにまるで宇宙人のようだ。
「週刊朝日」が「寝たきりにならない食事」を特集していた。こういった記事を特集するとよく売れるそうだが、食べ物、生活を意識的にコントロールすれば、もっと生きていける、健康はどうにでもなる、というのは変だ。いつのまにかできてくる常識、それが世代間で変わってきた。もっとも大きく変わってきたもののひとつが、「自分」。戦後、自分を重視し、自己中心になってきた。特攻の生き残りの人の話を聴く機会があったが、あの人たちは「自分の命でなく、身近な周囲の人の命」を第一に思っていた。戦後、自分と他人が180度ひっくり返り、「世のため、人のために生きる」でなく、「自分のために生きる」、「<自分の人生>は何のためか」に変わった。
(続く)

|

« JR大阪のイルミネーション | Main | 夜の海遊館  その1 »