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12/09/2012

日経 文楽の夕べ  その2

ミニ公演は新春公演のハイライトを特別公開。
座談会は、ミニ公演に登場した技芸員から生の声が聴ける異色の企画でした。文楽には、庶民に成りすました人物が、じつは有名人だったという設定が多いそうですが、舞台上でこれをどう演じ分けるか、実演を交えて、語り、三味線、人形別に解説がありました。

「ひらかな盛衰記」で松右衛門がじつは樋口次郎兼光であると名乗る場面の語りは、声を変えるのでなく、「息を変える」そうです。これで芝居の流れがころっと変わります。三味線もその場の雰囲気を盛り上げる時代劇ならではの「ノリ」を演じ、空間をしめます。三味線のツンひとつで大夫が語れなくなることもあるくらい重要なのだとか。舟を漕ぐときの「ヤッシー」という語りと三味線のアンサンブルの実演もありました。あくまでも大夫が主、三味線が補助ですから、大夫の語りが生きる弾き方をするそうです。人形も町人に化けているときと本来の姿に戻るときでは、動きの速度を変えます。腹に力を込めて演じます。

人形遣いは足だけで15~20年、基礎を真面目に身に付けるといろいろな形ができてくるそうです。人形遣いはセミと同じ。幼虫のとき勉強したことが生きてきます。好きでないとできない仕事。人形の邪魔にならないよう、無表情で舞台に立つように心がけますが、これがなかなか難しいとか。
正月公演から住大夫さんも復帰されるそうです。(終)

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