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01/20/2013

宮部みゆきさんの <おまえさん> その3 葛練

宮部作品のなかで料理のレシピが登場したという記憶は、今回読んだ「おまえさん」以外にありません。このスイーツは絶品らしいので、いつか作ってみたいと思います。とりあえず忘れないように、ポイント部分を引用しておきます。単行本上巻289ページです。
小説を読みながら、江戸時代のスイーツ作成法が学べるというのも珍しい。たぶん、宮部さんは小説に書く前に、自分で作ったに違いない・・・

「葛練(くずねり)」
葛粉と水を同じ分量だけ鍋に入れまして、そこに氷蜜(こおりみつ)を加えて煮ながらよく練り上げます。ほどいい固さになりましたら杓子(しゃくし)ですくって水に放してさっと冷やしまして布巾にあげて余分の水気をとります。
上から氷蜜をかけて食べます。
氷蜜は氷砂糖を溶かして煮詰めてこしらえます。たいていの菓子屋では、葛粉と水を混ぜるときに氷蜜も同じだけ入れて煮てしまうものなんですが、それですと葛粉をかけて召し上がっていただくとき、口当たりがぱさついてしまいますので、おとく屋では混ぜる氷蜜の嵩を減らしてあとからかえるようにしております。またこの方が、お客様お好みの甘味に仕上げられますもので。

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