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01/15/2013

適塾シンポジウム  その2

シンポジウムは、第1部講演1、2,3のあと第2部鼎談という構成でした。
講演は、東大史料編纂所教授 松井洋子氏の「ケンペルの来たころ  元禄期の出島・長崎・日本」、阪大言語文化研究科教授 中 直一氏の「ケンペルが見た日本、ヨーロッパが見た日本」、佐賀県有田町歴史民俗資料館主査 野上建起氏の「肥前窯業史におけるオランダ貿易の位置づけ」。
ケンペルはドイツ生まれですが、人生の大半を旅で過ごした人です。1690年(元禄3)から1692年(元禄5)まで日本の長崎・出島商館医師として日本に滞在しています。途中、江戸に出かけて将軍綱吉にも拝礼。シーボルトの100年以上前ですから、言葉もろくに通じない時代にあって日本の情報をじつに広く吸収し、膨大なデータをヨーロッパに紹介しました。おもしろいのは、彼の報告がヨーロッパで大きな反響をよび、スィフトの「ガリヴァー旅行記」や思想家モンテスキュー、哲学者カントにも反映されているという話でした。
この時代の異文化理解の面白さと難しさを考えさせる面白いシンポジウムでした。

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