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02/20/2013

堺屋太一氏の講演/先物こそ安心・安定への道 その8

「日本の食糧自給率は40%」というのはよく聞く話。ところが堺屋さんは認識が間違っていると言います。この数字はカロリー自給率で、食べるすべてのカロリーに占める国産の比率。こんな指標を使っているのは日本だけ、外国は市場価格自給率を用いているそうです。カロリー自給率にはカロリーが低い野菜等はカウントされませんし、畜産の場合、肉よりも飼料の方がはるかに多くのカロリーを必要とします。たとえば100キロカロリーの飼料を与えて得られる牛肉?は8キロカロリー、豚肉14キロカロリー、ブロイラー22キロカロリー。最後のカロリーだけおさえても意味がありません。なるほど変な指標だなと思えてきます。たとえば農家が米つくりをやめて野菜に転換した場合、収入は増えますがカロリー自給率は激減してしまいますね。
要するに、いまの食糧自給率は品質等どうでもいい、カロリーだけで考えようという乱暴な指標というわけ。いくら高級品を作っても、安物と同じ扱いになります。
終戦直後の経験から、カロリー需給で養える日本人はせいぜい3,000万人だそうです。1993年の冷害時、米の収穫量は1,000万トンから600万トンに落ちましたが、日本は飢えませんでした。カリフォルニア等から米を輸入したからです。

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