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02/16/2013

堺屋太一氏の講演/先物こそ安心・安定への道 その5

「いまの日本経済の低迷は、江戸時代の黒船来襲、太平洋戦争に続く、第三の敗戦だ」、堺屋太一氏はこう断言します。
世界に占める経済力が、1990年代から半減した日本は一人負け状態です。
第一の敗戦は幕末。従来の倫理観、体制が否定され崩壊しました。1860年代まで徳川幕藩体制が続き、大名を取締ることにより安定社会が続きました。260年間の江戸時代は、初期も末期もあまり変化していません。世の中を変えないことがいいことでした。1853年の黒船はたった4隻、800人で日本中を大混乱に陥れました。黒船は「安定より進歩の方が面白い時代」、「進歩を楽しむ時代」をもたらしたのです。
江戸時代、人の移動を防ぐため、東海道に車を走らせることを禁じていました。そういえば大名行列の中に、大八車を押す姿なんて見たことがないですね。当然、大きくて重い荷物は運べません。大井川にはわざと橋をかけず、大雨が降れば川止めし、人の移動が不便なようにしていました。もっと川幅の広い川には橋を架けていたのですから技術的に造れなかったわけではありません。江戸時代、荷物は基本的に道路でなく、船で運ばざるをえませんでした。「くだらない」という言葉は、「大坂から江戸に船がこないこと」を表すことからできた表現です。その船も、逆風のとき進みにくいし、危険であるにも関わらず、帆柱1本に規制していました。
堺屋氏のお話を通じて、あらためて江戸時代が人口や産業の集中をいかに嫌っていたかよくわかります。

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