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03/26/2013

宮部みゆきさんの <ばんば憑き(つき)>

江戸で生きるさまざまな庶民の世界で起きる奇妙な出来事をテーマにした短編6編を収録した単行本です。2011年角川書店、2012年人物往来社「新人物ノベルス」から刊行。
いずれの作品も江戸時代の説話からヒントを得たものでしょう。「博打で幸せにはなれない」、「借りたものは返さなければならない」といった人の生きる道や守るべき道徳を含んでいます。現代にも通じる、母親の子供に対するDVを扱った物語もあります。

「坊主の壺」:行き倒れの僧が世話になったお礼にと遺した謎の掛け軸、そこに描かれた「あるもの」が見える人は、不思議な力を持っていたのです。
「お文(ふみ)の影」:子供の数より1つ多い影の正体は? 23年前に継母の折檻を受けて幼くして亡くなった文子との関係は? 「日暮らし」の政五郎親分とおでこが謎を解き明かします。
「博打眼(ばくちがん)」:どんな大金を賭けた博打にでも勝てる、相手がいかさまを仕掛けてきても見抜いてひっくり返すという博打眼に憑かれた人の末路・・・
「討債鬼(とうさいき)」:生きていたころ、誰かに銭金を貸して返してもらえず、恨みを抱いたまま死んだ亡者は、借主の子供として生まれ変わり、病弱だったり放蕩三昧に育ち、貸しただけの金を費やさせる討債鬼になります。「あんじゅう」にも登場した青野利一郎と悪童3人組が奮闘します。
「ばんば憑き(つき)」:若夫婦が宿で老女と相部屋になって一夜を過ごすことに。老女が語り出した50年前の忌まわしい出来事とは・・・
「野槌(のづち)の墓」:化ける猫・タマさんの依頼に応えて、浪人・源五郎衛門が退治したのは・・・

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