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05/25/2013

一票の格差についてユニークな考え方

最近、おもしろいなと思ったのが、藤原正彦先生の「人間社会に平等なし」(週刊新潮 5/30号)。1票の格差について相次いで違憲、無効判決が出ました。世論もマスコミもこれを支持しています。ところが敢然と異を唱えるのが藤原先生。昨年、大阪商工会議所で講演を聴いた時もユニークなお話をいろいろ伺いました。今回もいささか違った視点からの指摘です。

藤原先生は「議員1人当たりの選挙人数を同じにすることがそれほど大事か」と、「1票の格差」を問題視することに違和感を抱く、と書いています。
国連では人口4万人のモナコと人口12億人のインドが同じ1票を持っています。地球上の各人の平等でなく、各国の平等に重きを置くからです。1票の格差は実に3万倍。アメリカ上院議員は各州2人ずつで、1票の格差は66倍のところもありますが、誰も騒ぎません。人口の多い州の意見で国の政策が決められると、地方が浮かばれないから。
「法の下の平等」を形式的に厳守することは危険だというわけです。「法の下の平等」が「法の下の不平等」を招く実例も具体的に紹介しています。

<「平等」とは単に民主的人道的ムードを醸し出す媚*薬のようなもの。平等など皆無の人間社会で、ひとつの平等を貫こうとすると、必ず他の不平等を惹起する>という考え方は、曽野綾子さんの考え方にも似ており、ある意味真理をついています。
多面的でフレキシブルな思考も重要だなあ、と思わせてくれる藤原先生の文章でした。

(文中*は無視してください)

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