« 空堀を歩く(その2) | Main | 幽霊と妖怪画の世界 (その3) »

05/14/2013

幽霊と妖怪画の世界 (その2)

4/28に、この展覧会をひとりで企画・監修された福岡市美術館学芸課長中山喜一朗氏の講演「幽霊・妖怪画の世界」を聴講しました。展示されている絵画の大半は、京都の日本画家・風*俗研究家の吉川観方のコレクション。福岡美術館が2億数千万円で1万4千点のコレクションンを購入し、所蔵しています。うち幽霊・妖怪の絵が40点ほど含まれていたそうです。(今回展示されているのは福岡美術館分だけでも160点、数字が合わないような?)
講演の最初に「ちょっとだけ概念的なお話」として、妖怪の存在感について説明がありました。
・妖怪は、古いもの、大きいものに対する信仰、人知を超える自然現象に対する畏れから生まれた。
・古代・中世(生まれ、育つ:百鬼夜行(やこう、やぎょうでもOK)/自然との共存環境が生み出す畏怖と人知を超えた現象または存在の具現化)
・近世(広がり、変化する:百怪図巻の世界/博物学の興隆に伴う整理と流布、新たな妖怪の創作、幽霊の妖怪からの独立)
・近代(殺され、保存される:趣味的世界・歴史形成/合理主義による否定と実生活からの遊離、民俗学による顕彰・保護)
・現代(復活し、楽しまれる:文化としての価値化/キャラクターとしての復活・創作・流行と観光資源化)

|

« 空堀を歩く(その2) | Main | 幽霊と妖怪画の世界 (その3) »