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08/27/2013

安藤忠雄さんの講演会 その3

安藤さんは、自分だけは責任がない、というサラリーマン的社会を批判し、「挑戦・勇気」を重視します。「人のまねをするな。Don’t copy others」
安藤さんが最初に手掛けた設計について、写真とともに注文者の家族構成の変化に応じて改造していった様子が紹介されました。建築は一度造ってしまえばそれで終わりというわけではないのですね。
今回の講演で、特に興味があったのは、初期の名作、コンクリート造の2階建て住宅「住吉の長屋」の詳しい紹介です。自然と一体化した安藤建築の原点も、建築前の現地写真を見ると、建物の一部だけ切り取ってその部分に新しい建物をはめ込むわけですから、いまにも隣が倒れてきそう。できあがった長屋は、「2階に寝室、1階に洗面所と台所」の棟と「2階に寝室、1階に居間」の棟、間に中庭。これで1,000万円だそうです。雨が降れば傘をさしてトイレに行かなければならず、寒い冬も大変という一風変わった造り。「住吉の長屋」は住吉大社の近くにあるらしいのですが、民家ですから、私が以前調べた範囲ではどこにも住所が書いてありませんでした。もっとも私の書いたBlogに、京都の女性から「以前、見に行ったことがあります」とコメントをいただきました。建築の専門家の間では場所もよく知られているのでしょう。
なお、安藤さんは、神戸の住吉にも伊藤忠創業者の邸宅を造っています。最近、東京に住んでいるお嬢様から「子供のころ過ごしたあの住吉の家と同じものを別荘として建てて欲しい」と言われたそうです。「そういう、いつまでも心に残る、かけがいのない家を造りたい」、安藤さんの言葉です。

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