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10/02/2013

近江の麻 その秘密

昨年、百貨店の「関西の伝統工芸展」で見かけた近江の麻。豪華な着物も展示してありました。麻でキモノ? と思いましたが、10/1のNHK BSプレミアム「イッピン」が近江の麻の謎を解き明かしてくれました。鈴鹿山脈や琵琶湖の豊富な水等の自然に加えて、独特の伝統の技が高級な麻布を作り出しています。

「手で、ていねいにもみこんでシワを作り、50℃でゆっくり乾燥することによりできあがるストレスのないふっくらとしたシボ」、「麻糸を毛羽のないしなやかで丈夫なものにするコンニャクノリ加工」、なかでも「独特のかすれ模様を作る染めの技」は圧巻。抜型で横糸に模様を入れたあと、ほどいて1本の糸にし、それを織機にかけて縦糸と横糸を織り上げていく。ここで横糸を引っ張りながら微妙に位置をずらしてかすれ模様を入れます。ふたつと同じものができない神技のような技法です。着物1反分を織り上げるのに3万数千回ずらし作業が必要で、2カ月もかかるとは! 気が遠くなります。

こうした伝統を守る職人さんの分業体制で、あの自然の風合いの伝統工芸品が完成するのですね。へぇー。

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