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10/07/2013

空前の農民大移住

10/6のNHKスペシャルが壮大な実験を報告していました。文化大革命後の経済を立て直すため、鄧小平が推進した「改革開放」路線は、都市部を繁栄させましたが、置いてきぼりをくった田舎との経済格差は拡大、暴動も頻発しています。これ以上、農村を放置すれば、国がもたないと判断したのでしょう。農民の都市民化を急いでいるというのです。
従来、農民戸籍を持つ人は、土地を耕作する権利を与えられる代わりに、医療費や年金など社会保障費は制限されていました。都市戸籍を持つ人は、逆に優遇されています。これが経済格差を招いたわけですが、現在進められているのは、農民戸籍を都市戸籍に変更する新制度。すでに重慶がモデル都市に選ばれ、人口3,000万人のうち、都市戸籍1,000万:農民戸籍2,000万を2,000:1,000に逆転させつつあります。都市戸籍を得た農民は、高層マンション(安置房)に無料で住むことができ、年金ももらえるようになります。そのかわり農地は収用され、工場団地として開発されます。ここに企業を誘致し、雇用の場を確保するとともに、税収により市の財政を潤わせようという計画です。

しかし、内陸部といえども土地、人件費が高騰した現在、進出企業にとってあまりメリットはなさそうですし、シャドウ―バンキング問題も噴出しています。そろばん勘定は、はなはだ怪しい雲行きです。すでに安置房に転居した人も、仕事が見つからず困っているようです。
ずさんな計画のような気がしますが、中国はこの先、大丈夫なのでしょうか。

こういうドキュメンタリーの取材には、当然、中国側が立ち会っているはずですが、よく許可したなと思えるようなシーンも。「中国もここまで民主化が進んでいるんですよ」というPRかもしれませんが・・・

http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/1006/index.html

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