« 大化の改新/竹内街道・横大路1400年祭 8 | Main | 市毛良枝さんの<私らしく生きるために> その3 »

11/21/2013

市毛良枝さんの<私らしく生きるために> その2

市毛さんといえば、控えめな役が多いような気がしますが、実生活もその通りだったようです。静岡に住んでいた少女時代、方言が話せずいじめられたり、体調が悪くて学校を休んだり。もっとも、お母さんが学校に、欠席の連絡をしたとたんに元気になったそうですが。

中学から東京に出て、祖母の妹の家に預けられ、電車で30分の通学を始めます。教科書を詰め込んだ重い皮の鞄を持って通うのは、体力のない彼女には相当きつかったそうです。途中、お菓子屋さんのお姉さんが明るい声でみんなに声をかけるのを見て、「あんな人になりたいなあ」と思いながらトボトボ歩く毎日。親もとを離れ、引っ込み思案のまま、毎日を過ごしていました。
学校はキリスト教系の女子中・高で、周りに宝塚ファンが多くいました。ある土曜日、テレビで宝塚中継を観て感動し、泣きます。翌日、学校の教会でその話をして、みんなと仲良くなりました。ただ、誰かの前で、自分が何かをするという積極的な子ではありませんでした。

大学受験の年、東大安田講堂事件が起きます。騒然とした世相です。市毛さんは、大学にあまり希望が持てなくなりました。そこで「俳優にでもなろうか」と、とんでもない夢を描きます。さすがに進路指導の先生にも話せません。お母さんは猛反対。そこで、「お兄さんには自分の好きな道を歩め、と言っていたのに、私の希望を認めないのはおかしい」と理路整然とした考え方を好むお父さんを説得し、俳優の道へ。

|

« 大化の改新/竹内街道・横大路1400年祭 8 | Main | 市毛良枝さんの<私らしく生きるために> その3 »