« 年賀状をくれる人 | Main | クイズ面白ゼミナールR/正月スペシャル »

01/02/2014

皇室の宝/第1夜 日本の危機を救った職人たち

1/1夜 NHK BSPの放送です。

皇室の宝――雅楽の演目にもある蘭陵丸の細密工芸品、並河靖之の七宝の最高傑作「七宝・四季花鳥図花瓶」、金粉で埋め尽くされた表面に最高の装飾技術が駆使された、13年かけて数十人の職人が作り上げた「菊蒔絵螺鈿棚」、川島甚兵衛の日本画を凌駕する織物「百花百鳥之図壁掛」等、今まで私の知らなかった美術工芸の世界を堪能しました。単に作品の解説だけでなく、時代背景や明治時代のわが国がおかれた立場、列強からの侵略を防ぐため国をあげて、美術工芸品のレベルを国際水準に引き上げ、輸出を増やし外貨を稼いで国力を増強しようと努力していたことがよくわかりました。美術工芸作家たちの並々ならぬ努力も・・・

明治時代、皇室が伝統工芸育成のため、パリ万博への出展を命じたり、独自に職人育成プロジェクトを作って作家に次々難しい仕事を与え、課していたとは知りませんでした。皇室が果たしてきた芸術分野での役割について、国民はもっと知っておくべきでしょう。

栗山千明さんを美術番組制作ディレクターとし、現在、京都国立近代美術館で開催中の「皇室の名品/近大日本美術の粋」を紹介する番組を取材する様子をドラマ仕立てで見せようというユニークな構成に感心しました。
並河靖之が、<七宝にこれまでになかった鮮やかな色、微妙な色まで完璧に再現する手法を完成し、さらにあえて制御しにくい「黒」の釉薬を使って欧米に真似のできない作品を作り上げるまで>のわかりやすい解説、川島甚兵衛(川島織物ってすごい伝統のある企業だったんですね)が<繊細な日本画を織物デザインに取り入れ、部屋をまるごと日本画の織物で包み単なる装飾でなく日本の四季を体験できる美の空間をつくろうとしたこと。そのために同じ系統の色の糸を半分に裂いて1本に寄りあわせる割杢(わりもく)という手法でグラディエーションが表現でき、織物が絵画を凌駕して新たな境地に達した>ことなどが視聴者によく伝わってきました。

|

« 年賀状をくれる人 | Main | クイズ面白ゼミナールR/正月スペシャル »