« ナイチンゲールがいまもに生きてる | Main | いいとも 安倍ータモリ いちご会食 »

03/29/2014

工学部ヒラノ教授 その3

今野先生の筆致は鋭く、遠慮がありません。たとえば「国際A級大学」をめざし、「ソフトウェア科学の世界的拠点作り」のためにと招かれた筑波大学。行ってみれば、その住環境は、「劣悪の3乗。長靴・懐中電灯・棍棒が三種の神器。泥んこ道、真の真っ暗闇、音もなく近寄ってくる野犬の撃退用に必須・・・。これほどひどい場所に作られた大学は、世界にも例がないのではなかろうか。(P.29)
さらに「新設大学には、慣行というものが存在しないから、すべてを一から決めなくてはならない。東大・京大をはじめとする、カルチャーの異なる大学の様々な学科からはみ出してきた、オレがオレがという教授たちの意見をまとめるには、大変な時間がかかる」といった調子で、理想と現実のギャップをあますところなく記述しています。

この本は、著者の予想に反して大評判となり、東工大生協書籍部では、あの村上春樹の「1Q84」よりよく売れたそうです。
工学部の先生が、これだけの文章力で、遠慮なくズバズバと大学の問題点に次々斬りこんだ本は、前例がないでしょう。

|

« ナイチンゲールがいまもに生きてる | Main | いいとも 安倍ータモリ いちご会食 »