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04/08/2014

暴走する免疫細胞が老化の原因 その2

医学常識はどんどん塗り替えられます。血管に油がたまって詰まるのが動脈硬化というのは、昔の説。免疫細胞が暴走し、異物を攻撃する代わりに自分の正常組織を攻撃するのが原因だそうです。血管の中で免疫細胞(マクロファージ)が悪いおまわりさんとなって、不必要な攻撃を始め、血小板が集まって血を止め、動脈硬化が起きる・・・びっくりです。

暴走した免疫細胞が放出するサイトカインは、体中を攻撃し、動脈硬化を起こし、糖分を取り込めなくして糖尿病を起こす。別の病気と思われていた動脈硬化と糖尿病の原因は、ともに暴走免疫細胞だった!

なぜ免疫細胞が暴走するのか? 司令塔となって暴走を食い止めるT細胞がしっかり働くのは20代まで。あとは「生殖中心」の体に切り替わり、正常な判断能力を持つT細胞は減る一方・・・なんと20代に比べ、70代では1割になるそうです。お先真っ暗な気持ちになりかけたところ・・・なんと! 減る一方でどうしようもないと思われていたT細胞が、山中伸弥先生のiPS細胞で増やせるとのこと。組織に山中ファクターを入れてiPS細胞を作り、培養してT細胞に戻す。いままで対症療法しかなかった病気に、根本、おおもとを叩いて治療できる時代がやってくるかもしれません。たとえば糖尿病と動脈硬化に同じ薬が効く時代が・・・

山中先生の「変えられる運命は、運命ではない」と言う言葉が、非常に重く伝わってきました。(完)

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