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06/05/2014

植物男子ベランダー 第6話 “風船と赤い金魚”の巻

06/04 NHK BSP
親子の断絶は大きな問題です。今回は、生きる目的を見失って悩む浪人生の息子が、誕生祝いの芍薬を贈って父親にアドバイスを求める理想的な展開です。父を頼り、うまく機会を作って会いにやって来た息子、こうした親子関係は大切ですね。
父と息子を結びつけたのが、芍薬とカルセオラリアという花だったのもいい話です。ゴージャスな花と野性味を帯びた芍薬、丸みを帯びた風船状のフォルムが愛らしい金魚を思わせるカルセオラリア。冒頭、「梅雨の雨ごときで駄目になるやわなやつ(植物)は、この都会で生きていく資格はない。甘やかすとろくなものにならない。俺の背中を見て育ちやがれ」と勇ましかった父も、息子の悩みが気になります。金魚すくいの昔話、「葉をいっぱいひろげて生きて行くように」と命名したのが「樹(いつき)」という名だった等の話を通じて、次第に父と息子は打ち解けてきます。
去り際に息子が叫んだ言葉がよかったですね。「おやじ、俺はいっぱい空気吸って 、でっかい人間になるから!」 。振り返らずに歩いて去る息子、流れる曲は「贈る言葉」。
いつもと一味違う「植物男子ベランダー」でした。頭から最後までちゃんと筋が一本 通っている感じ。
父親が花屋で楽しそうにしている姿、カルセオラリアの金魚のような花をグラスに浮かべて泳がせる姿を見て、「打ち込めることがあっていいな」と言った息子。バツイチになって、趣味もなくしょぼくれた親父だったら、息子の最後の言葉はなかったでしょう。植物の偉大なパワーでしょうか。
毎回、新しい趣向を織り込みながら、新スタイルのドラマをめざしている実験番組であることがよくわかります。

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